2026年11月1日から免税リファンド方式が始まります。対応の中身は「POS自体が国税庁への購入記録情報送信に対応しているか」と「パスポート・商品バーコードを読み取る機器」の2段階に分かれており、この2つはPOSサービスによって状況が大きく異なります。この記事では、スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジ別に、それぞれの現状と機器構成を紹介します。
結論:POS別 対応可否と方向性
| POSサービス | 免税リファンド対応 | 対応の方向性 | 推奨スキャナー |
|---|---|---|---|
| スマレジ | ◯ | 有料プラン加入(無料プランならPIE VAT連携でも可) | S740/S720(※MRZ直接読取ならS740、複数POS併用ならS720) |
| Airレジ | × | 外部の免税システムを別途契約 | SocketScan S720(※商品JANのみ。QR不可) |
| Square | 公式発表なし | 外部アプリ「PIE VAT」と連携 | SocketScan S720(※iOS接続時のみ) |
| STORESレジ | 公式発表なし | 免税システムを個別選定・要確認 | SocketScan S720(※有料プラン・iPadのみ) |
目次
スマレジでの免税対応と必要機器
ポイント:4サービスの中で唯一、POS単体で免税リファンド方式に対応できます
- 事前手続き:所轄税務署へ「輸出物品販売場許可申請書」「購入記録情報の提供方法等の届出書」を提出し、スマレジを承認送信事業者として指定する識別符号を届け出ます。
- プラン:免税データの自動送信機能は有料プラン「リテールビジネス」(月額15,400円・税込)が必須です(スタンダード等の他プランでは非対応)。
- 操作:『設定>販売設定』で免税販売をONにすると、会計後にパスポート(リーダー・カメラ・手入力)またはVisit Japan WebのQRコードを読み取ると同時に国税庁へ送信されます。
コストを抑えたい場合:無料の「スタンダードプラン」のまま外部アプリ「PIE VAT」(月額1,500円〜、30日間無料)と連携する方法もあります。パスポート読み取りは普段お使いのタブレット・スマホのカメラで行うため、専用のバーコードリーダーは不要です。ただし①会計後にPIE VAT側の管理画面で対象取引を選ぶ手動操作が必要(リテールビジネスプランは自動送信)、②サポート窓口がスマレジとPIE VATの2社に分かれる、③リテールビジネスプランに含まれる高度な在庫管理・受注管理・ECサイト連携等は使えない、という違いがあります。
バーコードリーダー・周辺機器
- バーコードリーダー:『SocketScan S740』『SocketScan S720』のどちらも対応。S740(白色光モデル)はパスポート底面のMRZ(機械可読文字情報)とVisit Japan WebのQRコードの両方を読み取れますが、S720はQRコードのみでMRZは読み取れません。パスポート原本の文字情報を直接読みたいならS740、複数POSの併用も見据えるならS720。
S740とS720の違いはSocketScan S740とS720の違いは?免税対応スキャナーの選び方、レジセット全体はスマレジの開業レジセットおすすめ構成もご参照ください。プリンター・ドロアは4サービス共通のため後述のセクションでまとめて解説しています。
Airレジでの免税対応と注意点
📌 重要:Airレジ単体では免税リファンド方式に対応できません
公式ヘルプで「他社の免税電子化に対応した免税システムと連携する機能はありません」とされており、管理画面・アプリに免税関連の設定項目自体が存在しません。
- 必要な対応:Airレジとは別に、独立した免税システム(eあっと免税・J-TaxFree・Smart Detax等)を契約し、免税店許可申請・識別符号の届出・パスポート読み取り・国税庁送信は、そのシステム側で完結させます。
- Airレジ側の扱い:通常の課税商品としてそのまま会計するだけで、免税関連の特別な設定操作は不要です。
バーコードリーダー・周辺機器(通常の商品バーコード読み取り用)
📌 重要:S720を繋いでもQRコードは読み取れません
S720はハード上は2D(QRコード)対応スキャナーですが、Airレジアプリ側の仕様上、読み取れるのは1次元バーコードのみです。Visit Japan WebのQRコードは読み取れず、商品JANコード用スキャナーとしての利用になります。
- バーコードリーダー:『SocketScan S720』一択(Airレジと直接ペアリングできるのは「S720」「S700」「CHS」のみ。S740は接続対象外)。
プリンター・ドロアは4サービス共通のため後述のセクションでまとめて解説しています。
Squareでの免税対応と注意点
ポイント:Square自体は公式発表なし。外部アプリ「PIE VAT」で対応します
- Square自体には免税システムとの連携機能は確認できていませんが、外部アプリ「PIE VAT」との無料API連携が提供されています(stera terminal経由でも利用可)。
- 連携内容:Squareでの決済情報がPIE VATへ自動反映され、管理画面上で対象の注文を選択するだけで送信データが作成されます。パスポート読み取りに専用のバーコードリーダーは不要です。
- 事前手続き:免税店許可申請はPIE VAT側が無料で代行しますが、税務署の審査に2週間〜2ヶ月程度のリードタイムが必要です。
バーコードリーダー・周辺機器(通常の商品バーコード読み取り用)
- バーコードリーダー:『SocketScan S720』一択(対応はSquareスタンド・Squareリーダー〈iOS接続時〉のみ。Squareターミナル・ハンディ・レジスターは非対応。S740はSquare公式一覧に記載なし)。
プリンター・ドロアは4サービス共通のため後述のセクションでまとめて解説しています。
STORESレジでの免税対応と注意点
ポイント:主要免税システムとの連携発表は本稿執筆時点で確認できていません
- 免税リファンド方式に対応するには、免税システムを個別に選定し、そのベンダーへ連携可否を直接ご確認ください。
バーコードリーダー・周辺機器(通常の商品バーコード読み取り用)
- バーコードリーダー:『SocketScan S720』一択(有料プラン・iPad版アプリ限定。フリープランはバーコードスキャナー連携機能自体が利用不可。S740は接続方法ガイドの対象外)。
プリンター・ドロアは4サービス共通のため後述のセクションでまとめて解説しています。
全POS共通で使えるプリンター・ドロア構成
レシートプリンター『mC-Print3』とキャッシュドロア『mJ-Drawer』は、スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジのいずれでも組み合わせて使えます。ただし接続方式(LAN・Bluetooth・USB)はPOSごとに異なります。
| POSサービス | mC-Print3の接続方式 | ドロアの注意点 |
|---|---|---|
| スマレジ | LAN/Bluetooth/USBいずれも対応 | ― |
| Airレジ | Bluetooth/USB(LAN不可) | ― |
| Square | LAN/USB(Bluetooth不可) | ― |
| STORESレジ | 接続はiPad版アプリのみ(iPhone版は非対応) | 自動開閉にはBluetooth接続が必須(LAN・USBでは自動開閉不可) |
mC-Print3はスター精密製のため、EPSON製ドロア(CD-A3336・DMA-48ED3等)とは組み合わせできません。純正の組み合わせとして『mJ-Drawer』をおすすめします。
よくある質問
Q. すでにSocketScan S740を持っているのですが、複数POSで併用したい場合はどうすればよいですか?
S740はスマレジ以外のAirレジ・Square・STORESレジでは公式に対応していません。複数POSでの併用を予定している場合は、S740をスマレジ専用として使い続けるか、他のPOS用に別途SocketScan S720を用意することをご検討ください。
Q. 免税リファンド方式の制度自体について詳しく知りたいのですが。
制度の対象範囲や手続きの流れについては、2026年11月免税リファンド方式で店舗が用意すべきPOS周辺機器とはで解説しています。
Q. SocketScan S740・S720のペアリングがうまくいきません。
設定バーコードの読み取り手順や電源・Bluetoothのトラブル対処については、SocketScan S740/S720がスマレジでペアリングできない時の原因と対処法で詳しく解説しています。
Q. 複数店舗分をまとめて発注することはできますか?
5台以上かつ税抜10万円以上のご注文で大口注文窓口をご利用いただけます。複数店舗・複数イベント分をまとめて見積もりする方法は、下記の関連記事でもご案内しています。
まとめ
免税リファンド方式に対応できるのはスマレジのみです。他の3サービスは外部の免税システムと組み合わせる必要があります。バーコードリーダーは、スマレジ以外を利用する場合は『SocketScan S720』一択と覚えておけば、購入前の型番選びで迷うことはありません。2026年11月の施行に向けて、余裕を持って手配することをおすすめします。
この記事で紹介した機器
あわせて読みたい関連記事
スマレジ・Airレジ・Square対応!周辺機器のまとめ買い・選定相談
【 500円クーポン進呈中 】対応実績300件以上/即日対応・請求書払いもOK
対応実績300件以上!主要POSシステム周辺機器の大口注文承ります







