スマレジとmPOPをつないだのにキャッシュドロアが開かない、そもそもBluetoothで認識しない――開業準備中や開業直後にこうした相談が多く寄せられます。
ドロアが開かない原因は主に次の3つです。
- ①レシート用紙切れ
- ②天面の重量オーバー
- ③Bluetooth・USB接続トラブル(エラーランプ点灯を含む)
mPOPはレシートプリンターとキャッシュドロアが一体になった機種のため、用紙切れや重量オーバーといった印刷まわりのちょっとした要因でドロアだけが反応しなくなる、他機種にはない特有のトラブルが起こりやすいのが特徴です。この記事ではドロアが開かないときの原因の切り分けから、型番の確認方法・接続方式別の対処、開業後の故障リスクに備える保証の使い方までまとめています。
状況別の結論
キャッシュドロアが開かない場合
まずレシート用紙が切れていないか・正しくセットされているかを確認してください。用紙切れの状態では、ドロアを開く操作自体に反応しないことがあります(天面に8kg超の重量物を載せている場合も同様です)。
型番を確認
本体底面のシールで確認してください。「POP10CI」のみBluetooth非対応(USB専用)、「POP10」「POP10CBI」はBluetooth・USB両対応です(詳しくは本文で解説)。
Bluetooth接続でつながらない場合
他のiPad・iPhoneとペアリングされたままになっていないか確認し、接続したい端末以外とのペアリングを解除してください。
USB接続でつながらない場合
iOS機器はmPOPのUSB-Cポートに接続します。Lightning端子のiPadは「USB-C – Lightningケーブル」、USB-C端子のiPadは「USB-C – USB-Cケーブル」を使用してください。BluetoothとUSB-Bの同時接続はできない点にも注意してください。
上記を試しても解決しない場合
下記「Bluetoothの初期化」の手順を試すか、故障が疑われる場合は先出しセンドバック保証をご活用ください。
レシートの印字トラブル(用紙づまり・印字がかすれる等)でお困りの場合はこちらのトラブル解決記事もあわせてご確認ください。

キャッシュドロアが開かないときの原因と対処法
ポイント:まず用紙切れ、次に天面の重量物を確認してください
mPOPはレシートプリンターとキャッシュドロアが一体になっているため、印刷まわりのちょっとした要因でドロアが反応しなくなることがあります。以下の順番で確認してください。
① レシート用紙が切れている・正しくセットされていない
レシート用紙が入っていない状態では、アプリの「ドロアを開く」操作に反応しないことがあります。ドロアが開かないと感じたら、まず本体手前のカバーを開けて用紙の有無を確認し、用紙を補充・セットしてから再度お試しください。
② 天面に重い物を載せている
mPOP本体の天面には耐荷重があり、8kgを超える物を載せるとドロアが開かなくなる場合があります(スター精密公式マニュアルで確認)。特に天面の手前側は重い物の上載せに対応していません。タブレットスタンドや荷物を載せている場合は、一度降ろしてから再度確認してください。
③ Bluetooth・USB接続自体がうまくいっていない(エラーランプ点灯時を含む)
プリンターとの接続そのものが確立していない場合、印刷命令とあわせて送られるドロアオープンの命令も届きません。このあと解説する接続方式別の設定手順をご確認ください。あわせて本体天面のパワーLED・エラーLEDの点灯/点滅内容も確認してください。用紙切れやカバーの閉め忘れなど、対応すると復帰するエラーもあります。
緊急時に手動でドロアを開ける方法
本体底面の穴に、シャープペンシルなど先の細いものを差し込むと、内部の強制解除レバーが働いて手動でドロアを開けられます(スマレジ公式ヘルプ・スター精密公式マニュアルで確認)。会計中にどうしても開かない場合の非常時対応としてご利用ください。ただしmPOPのドロアには金庫のような防犯性能はありません。現金の管理は運用ルールとあわせてご検討ください。
このほか、mPOPには「多機能ボタン」でドロアを開閉できる機能があり、有効になっている場合はボタン操作でも開けられます。この機能は無効化することも可能です(設定方法は購入先へお問い合わせください)。
スマレジでmPOPを使うための接続設定手順とつながらない時の対処法(接続方式別)
ポイント:まず型番、次にBluetooth・USBのどちらの接続方式かを確認します
mPOPには本体底面のラベルで確認できる3つの型番があります。「POP10CI」はUSB接続専用でBluetoothには非対応、「POP10」「POP10CBI」はBluetooth・USBどちらの接続方式にも対応しています(現行モデルはPOP10CBIです)。Bluetoothで接続しようとしているのに非対応モデルだった、というケースを避けるため、型番を確認しておきましょう。
Bluetooth接続の場合
接続前の確認と、実際のペアリング手順は次の通りです。
- iPadの「設定>アプリ>スマレジ」で「ローカルネットワーク」と「Bluetooth」の両方がON(緑色)になっているかを必ず確認してください(スマレジ公式ヘルプで案内されている手順です)。
- mPOP本体側面の電源をONにします(青いLEDが点灯します)。
- iPadの「設定>Bluetooth」から「STAR mPOP-xxxxx」を選択してOSレベルのペアリングを完了させます。
- スマレジ・アプリの「設定>プリンター設定>使用プリンター」で「スター精密 mPOP(Bluetooth/USB)」を選択し、テストプリントで印刷できるか確認してください。
USB接続の場合
mPOP本体底面にはUSB-A・USB-B・USB-Cの複数のポートがあり(POP10CIまたはPOP10CBIの場合)、iOS機器を接続する際は以下の手順で進めます。
- iOS機器はUSB-Cポートに接続します。mPOP本体側の接続ポートがUSB-Cのため、充電器などでよく使う「USB-A – Lightningケーブル」は挿せません。
- Lightning端子のiPad・iPhoneを接続する場合は「USB-C – Lightningケーブル」、USB-C端子のiPadを接続する場合は「USB-C – USB-Cケーブル」を使用してください(いずれもmPOP対応・MFi認証品を推奨)。
- ケーブルを接続して電源をONにしたら、スマレジ・アプリの「使用プリンター」で「スター精密 mPOP(Bluetooth/USB)」を選択すれば設定は完了です。
なお、mPOPのUSB-Bポート(PC接続用)はBluetoothと同時に利用できません。POP10CBIもUSB-A・USB-B・USB-Cの3種類のポートを備えているため、Bluetooth接続からUSB接続に切り替える場合は、一度mPOPの電源をオフにし、USBケーブルを接続してから電源を入れ直してください。USB接続口が1つのモデルの場合、有線バーコードスキャナーと有線カスタマーディスプレイの同時接続はできない点にも注意が必要です。
設定が合っているはずなのにBluetoothがつながらない時は「初期化」を試す
まず、他のiPadやiPhoneとペアリングされたままだと、新しい端末とペアリングすることはできません。接続したい端末以外とのペアリングを解除してください。また、USB-Bポートに何かが接続されている場合もBluetoothは使用できないため、何も挿さっていないか確認し、挿さっていた場合は抜いてmPOPを再起動(電源オフ/オン)してください。
それでも改善しない場合は、プリンターのBluetooth設定を初期化することで解決するケースがあります(スター精密公式サポートで案内されている手順です)。
- 本体側面の電源スイッチでmPOPの電源を切ります。
- 先の細いもの(ペン先など)で底面のリセットボタンを押しながら電源を入れます。天面のLEDが点滅するまで、リセットボタンから手を離さないでください。
- 天面のLEDが青い点灯状態に戻り、動作音(ガシャガシャという音)が鳴ったら、一度電源を切ります。
- 本体左側のプリンター部分を押し込んでから、手前に引き出します。
- 多機能ボタンを押した状態のまま電源を入れます。印刷が始まったらボタンから手を離してください。
- 印刷されたレシートに「Bluetooth Information」の文字が印字されていれば初期化は成功です。印字されない場合は手順①からやり直してください。
Bluetooth設定を初期化すると、タブレット側に登録済みだったmPOPの情報が使えなくなります。iPadの「設定>Bluetooth」からmPOPの登録を一度解除し、あらためてペアリングをやり直してください。それでも解決しない場合は、タブレット本体の電源を一度オフ/オンにすることでも復旧するケースがあります。
mPOP 接続方式別 初期設定チェックの流れ(スマレジの場合)
※ Bluetooth接続とUSB-B接続は同時に利用できません。切り替える際は一度電源をオフにしてから行ってください。
スマレジ以外のPOSでもmPOPを使う予定がある場合の接続方式の選び方
ポイント:対応可否は型番によって変わります
開業後にPOSサービスを変更したり、複数のPOSを併用したりする可能性がある場合、型番と接続方式の組み合わせが後から効いてきます。mPOPの主要POS別の対応状況は以下のとおりです。
| POSサービス | Bluetooth | USB |
|---|---|---|
| スマレジ | ◯ | ◯ |
| Airレジ | ◯※1 | ◯※1 |
| Square | △※2 | ◯ |
| STORESレジ | ◯※3 | △※4 |
※1 対応可否は型番により異なります。「POP10」「POP10CBI」はBluetooth対応、「POP10CI」はBluetooth非対応(USB専用)です。詳しくはmPOPはAirレジで使えるかの記事で解説しています。
※2 Square公式サイトの対応プリンター一覧(2026年9月時点)にはUSB接続の「POP10Ci」のみが掲載されており、Bluetooth接続モデルの記載は確認できませんでした。詳しくはmPOPはSquareで使えるかの記事、または公式サイトでご確認ください。
※3 iPad版STORESレジアプリのみ対応です。iPhone版アプリは接続に対応していません。
※4 「POP10CI」の有線接続には専用ガイドがありますが、「POP10CBI」のUSB接続についてはSTORESレジの公式ガイドを確認できませんでした。
将来的にPOSの変更や複数POS併用を想定している場合、4サービスすべてに共通して使える接続方式は存在しません。候補となるPOSの対応表を個別に確認し、型番を選んでください。
※ 上記の対応状況は当店が各社公式情報をもとに確認したものです。製品のファームウェアアップデートやPOSサービスの仕様変更により対応状況が変わる場合があります。
ご購入前に各サービスの公式ヘルプページでの最新情報をご確認ください。
スマレジ: help.smaregi.jp / Airレジ: faq.airregi.jp / Square: squareup.com/jp/ja/compatibility / STORESレジ: regi-faq.stores.jp
| 比較軸 | Bluetooth | USB |
|---|---|---|
| 設置手間 | 配線不要 | 配線不要(ケーブル1本) |
| 距離の制約 | iPadとの距離が離れると不安定 | ケーブル長に依存 |
| 通信安定性 | 電波干渉を受けやすい | 最も安定 |
| 同時接続 | USB-Bと同時利用不可 | Bluetoothと同時利用不可 |
それでもつながらない・開かないときにSTORE STOREの1年間先出しセンドバック保証を活用する
ポイント:故障の疑いがある場合は先出し保証で店舗を止めずに対応できます
設定手順やドロアの原因切り分けを確認してもmPOPが正常に動作しない場合、プリンター本体やドロア機構の初期不良・故障が原因である可能性があります。STORE STOREで購入したmPOPには1年間の先出しセンドバック保証が付帯しています。
先出しセンドバック保証とは、障害通知を受けてから3営業日以内に代替機を発送することを原則とした保証です。故障品の返送を待ってから対応するのではなく、先に代替機が届く仕組みのため、開業直後の稼働中に不具合が発生した場合でも店舗を止めずに対応できる体制を整えています。
なお、STORE STOREはスマレジの直営ECサイトであり、スマレジ公式ヘルプページ(help.smaregi.jp)に対応機器として掲載されている機種を販売しています。設定方法の疑問が生じた際も、スマレジ公式情報との照合がしやすい環境にあります。
- 保証対象:mC-Print2・mC-Print3・TM-m30シリーズ・mPOP全モデル・SocketScan S700 / S720 / S740 ほか
- 保証期間:発送日より1年間(シリアル番号が必要)
- 保証対象外:キャッシュドロア単体・ラベルプリンター・レシート用紙
詳細・最新の対象商品はSTORE STORE規約ページをご確認ください(store-store.jp/service/hardware-kitei)。
開業前に確認しておきたいmPOPの機器構成と消耗品
ポイント:型番・ロール紙・バーコードリーダーは事前にまとめて確認しておくと安心です
mPOP CBIはレシートプリンターとキャッシュドロアが一体になったコンパクトな機種で、カラーはスノーホワイト・ピアノブラックの2色展開です。ドロアは5Vモーター駆動の静音設計で、動作音を抑えたい店舗にも向いています。
mPOPで使用するレシートロール紙は58mm幅ですが、mPOPの紙倉は非常にコンパクトなため、外径50mm以下(58×50×12)の小巻タイプしか物理的にセットできません。mC-Print3・TM-m30系など据え置き型プリンターで使われる一般的な58mm幅ロール紙は外径80mmのものが多く、幅だけを見て購入するとカバーが閉まらないため注意してください。開業後に在庫切れで営業が止まらないよう、mPOP対応(58×50×12)の専用ロール紙をまとめて手配しておくことをお勧めします。バーコードリーダーを合わせて揃えるなら、mPOP・mC-Print2対応のBCR-POPが接続できます。

よくある質問
Q. mPOPには型番がいくつかあると聞きました。何が違うのですか?
本体底面のラベルで確認できます。「POP10」「POP10CBI」はBluetooth・USB両方に対応し、「POP10CI」はBluetooth非対応でUSB接続専用です(スター精密公式サイトで確認)。STORE STOREで販売している現行モデルはPOP10CBIです。
Q. キャッシュドロアが開きません。何を確認すればいいですか?
まずレシート用紙が切れていないか、正しくセットされているかを確認してください。用紙切れの状態ではドロアを開く操作に反応しないことがあります。天面に8kg以上の重い物を載せている場合も開かなくなることがあるため、その場合は物を降ろしてから再度お試しください。
Q. Bluetooth接続でmPOPを認識しません。
他のiPadやiPhoneとペアリングされたままだと新しい端末とペアリングできません。接続したい端末以外とのペアリングを解除してください。またmPOPのUSB-Bポートに何か接続されていると、Bluetoothは使用できません。
Q. USB接続でmPOPが動きません。
iOS機器はmPOPのUSB-Cポートに接続します。mPOP本体側がUSB-Cのため、通常の「USB-A – Lightningケーブル」は挿せません。Lightning端子のiPad・iPhoneは「USB-C – Lightningケーブル」、USB-C端子のiPadは「USB-C – USB-Cケーブル」で接続してください。BluetoothとUSB-B(PC接続用ポート)を同時に接続することはできないため、USB接続に切り替える際は一度電源をオフにし、USBケーブルを接続してから電源を入れ直してください。
Q. 緊急時にドロアを手動で開ける方法はありますか?
本体底面の穴に、先の細いもの(シャープペンシルなど)を差し込むことで、内部の強制解除レバーを押して手動で開けられます。ただしmPOPのドロアには金庫のような防犯性能はないため、あくまで非常時の対応としてご利用ください。
Q. 先出しセンドバック保証は使えますか?
mPOPはSTORE STOREの先出しセンドバック保証の対象機種です。障害通知から原則3営業日以内に代替機を発送します。詳細はstore-store.jp/service/hardware-kiteiでご確認ください。
あわせて読みたいmPOP・レシートプリンターの設定・トラブル解決記事
mPOPは型番を確認して選べば、スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジのいずれでも導入しやすいプリンター一体型キャッシュドロアです。
型番・接続方式・用紙残量を確認してから手配しておくと、開業当日の設定トラブルを大幅に減らせます。STORE STOREでは対応機種・保証内容を商品ページで確認できます。
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