【客席なし】ゴーストキッチン開業のレジ周辺機器|無駄のない最小構成ガイド

こんな方に向けた記事です

デリバリー専業(ゴーストキッチン)での開業を予定しており、客席・レジカウンターがない前提でどんな機器を揃えればいいか分からない

Uber Eats・出前館等の複数の配達代行アプリを併用予定で、注文をキッチンにどう伝えるか整理できていない

開業費用を抑えたいが、後から機器が足りないとわかって買い足す事態は避けたい

結論

必須なのは、選んだPOSを動かすためのタブレット1台だけです。

残り2点は運用を安定させるための推奨装備です

1必須POSアプリ用タブレット
2推奨タブレットスタンド
3推奨キッチン用レシートプリンター

※現金で直接引き取り販売もする場合のみ、キャッシュドロアを追加してください。

目次

なぜゴーストキッチンは通常の飲食店と機器構成が違うのか

通常の飲食店の場合、レジ機器の中心は「客席のお客様と対面で会計する」ためのレジカウンターです。プリンターはレシート発行用、キャッシュドロアは現金の受け渡し用、バーコードリーダーはメニュー登録・会計効率化用として揃えるのが基本の考え方になります。

一方、デリバリー専業(ゴーストキッチン)では、注文の大半がUber Eats・出前館・Woltなどの配達代行アプリ経由。これらは各社から注文受付用の端末が提供されるため、お客様と対面で会計する場面そのものがありません。そのため、STORE STOREが用意する周辺機器の役割も「会計」ではなく「注文をキッチンに正しく伝え、売上を自店のPOSアプリ側にも記録しておくこと」に変わります。

必須の機器・推奨の機器・不要な機器

開業一式をゼロから揃える発想ではなく、まず「本当に必須なもの」と「運用を安定させるための推奨装備」を分けて考えるのが、ゴーストキッチンの機器選定における最初の判断です。

機器 位置づけ 理由
POSアプリ用タブレット 必須 利用するPOSアプリ自体を動かす端末そのものであるため
タブレットスタンド 推奨(省略可) なくても運用は可能。厨房の限られたスペースに固定し、油はねや転倒から守れる
キッチン用レシートプリンター 推奨(省略可) なくても各配達アプリの画面を直接見て調理する運用は可能。紙の伝票に集約したい場合の装備
キャッシュドロア 条件付きで必須 直接引き取り(テイクアウト)で現金対応をする場合のみ必要
バーコードリーダー・カスタマーディスプレイ 不要 対面会計・お客様への金額提示の場面自体がないため

「不要」に分類した機器も、将来イートインスペースを併設する場合は必要になります。推奨装備・不要装備のいずれも、最初から全部揃えるのではなく、注文量が増えたタイミングや業態が変わったタイミングで買い足す前提にしておくと、開業時の投資を抑えられます。

キッチン用プリンターの選び方

キッチン用プリンターは必須ではありませんが、複数アプリの注文を紙伝票で一元管理したい場合は導入をおすすめします。選ぶ際の鍵は「接続方式」です。厨房内ではタブレットとプリンターが離れがちなので、通信が安定する「LAN接続(有線)」対応機種を選ぶのが基本です。

代表的な据え置き型レシートプリンターであるmC-Print3は、Bluetooth・LAN・USBに対応していますが、ご利用中のPOSによって使える接続方式が異なります。Airレジで(レシートプリンターとして直接)利用する場合はBluetooth・USB接続のみ対応(LAN接続は非対応)、Squareで利用する場合はLAN・USB接続のみ対応(Bluetooth接続は非対応)です。ご自身が使うPOSでLAN接続が使えるかどうかは、導入前に必ず確認してください。

また、バッテリーを内蔵していないためACアダプターでの給電が必須で、屋外用途には向かない機種です。厨房内に固定して使う設置環境であれば、この点はデメリットになりません。

もう一点、見落としやすいのが「複数アプリの注文をPOSアプリ経由でキッチンプリンターへ自動的に振り分ける」機能自体が、利用中のPOSによって提供のされ方も対応プリンターも異なるという点です。

POS 導入のしやすさ 厨房連携の方法 追加で必要になるもの
スマレジ △(有料の「フードビジネスプラン」が必須) 別売りアプリ「オーダープリント」(mC-Print3は対応プリンターに含まれます) 『ウェイター』が利用できる「フードビジネスプラン」等への加入が必須(無料のスタンダードプランでは利用できません)・常時起動用のウェイターターミナル用iOS端末
Airレジ △(Airレジ オーダーの契約が別途必要) 別サービス「Airレジ オーダー」 月額料金(例:「ハンディ+キッチンプリンター」月額13,200円〜、初期費用110,000円)・プランに紐づくiPad/iPhoneが別途必要
Square ◯(追加費用0円・すぐ使える) 無料プランの標準機能として利用可能 追加費用なし
STORESレジ △(自動印刷はEPSON製限定) 「STORES モバイルオーダー」経由 自動印刷はEPSON製プリンターのみ対応。mC-Print3等のスター精密製は自動印刷非対応で、注文ごとに手動で印刷ボタンを押す運用になります

STORESレジをお使いで自動印刷まで求める場合、キッチンプリンターはEPSON製を選ぶ必要があります。mC-Print3は接続自体はできても自動印刷の対象外になる点にご注意ください。

厨房は油煙・湿気の影響を受けやすい環境でもあります。防油・防滴性能を重視した機種選びの詳細は、「キッチンプリンターとは?レシートプリンターとの違い・防油防滴の選び方」で解説していますので、あわせてご確認ください。

タブレットスタンドが必要な理由

タブレットスタンドも必須ではなく、棚やカウンターに置くだけでも運用は成立します。ただしゴーストキッチンの厨房は、通常の飲食店のレジカウンターと違い、調理スペースと注文確認用のタブレットが同じ限られた空間に同居します。置いただけの運用では、油はねによる故障や、調理中にタブレットが倒れて注文の見落としが起きるリスクがあるため、導入を推奨しています。

固定方式・角度調整・盗難防止(ゴーストキッチンの場合は転倒防止の観点が中心)といった選定ポイントは、「レジ用iPadスタンドの選び方」にまとめています。厨房用途では、油はねを拭き取りやすい素材・角度のスタンドを選ぶと運用しやすくなります。

キャッシュドロアが必要になるケース

配達代行アプリ経由の注文のみで完結する場合、決済はアプリ側で処理されるため、STORE STORE側でキャッシュドロアを揃える必要はありません。一方で、店頭での直接引き取り販売や、電話注文からの現金決済にも対応する場合は、キャッシュドロアが必要になります。

キャッシュドロアを後から追加する場合、組み合わせるプリンターとの電気信号の互換性に注意が必要です。前述のmC-Print3と組み合わせる場合は、同じスター精密製のmJ-Drawerを選んでください。EPSON製のドロア(CD-A3336等)とは電気信号の規格が異なるため、組み合わせることができません。サイズ・接続方式(6ピンモジュラー/DKD規格)の基礎知識は「キャッシュドロアとは?サイズ比較・接続方式と選び方」で解説しています。

開業後にかかる消耗品コストの目安

機器そのものの初期費用に加えて、キッチン用レシートプリンターを導入する場合は、開業後に毎月ロール紙等の消耗品費用が継続的にかかります。配達代行アプリごとの注文票を1件ずつ印字する運用にすると、複数アプリを併用するほどロール紙の消費量は増える傾向があります。月あたりの消費量・コストの目安は「POSレジの消耗品代(ロール紙・インク)の月額相場とコスト削減策」で解説しているものを目安にしてください。

よくある質問

Q. 複数の配達代行アプリを併用する場合、プリンターは1台で足りますか。

A. 各アプリが提供する注文受付端末とは別に、キッチン用プリンターを1台に集約する運用は可能です。ただしアプリ側の連携機能の有無によって実現方法が異なるため、利用中の配達代行アプリのサポート窓口にも運用方法を確認することをおすすめします。

Q. 将来イートインスペースを追加する場合、何を買い足せばいいですか。

A. 対面会計が発生する時点で、キャッシュドロア・バーコードリーダー・レシート用のプリンター(キッチン用と別に据え置く場合)が必要になります。本記事で「不要」に分類した機器が、そのまま買い足し候補になります。

Q. POSアプリ本体(タブレットPOSソフト)もSTORE STOREで購入できますか。

A. STORE STOREで扱っているのはPOSアプリに接続する周辺機器(プリンター・スタンド・ドロア等)です。POSアプリ本体(スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジ)は各社のサービスへ直接お申し込みください。

Q. 1つの厨房で複数ブランドを運営する場合も、この最小構成で足りますか。

A. ブランドごとに注文管理を分ける場合は、ブランドの数だけタブレット・プリンターを増やす必要が出てくることがあります。まずはこの記事の「最小構成」を1ブランド分の基準とし、ブランド数に応じて機材を掛け算(2ブランドなら2セット)して計画することをおすすめします。

Q. 複数店舗分・複数ブランド分をまとめて相談することはできますか。

A. 5台以上かつ税抜10万円以上のご注文であれば、STORE STOREの大口注文窓口でまとめてご相談いただけます。

Q. 厨房にLANポート(有線LAN)がない場合、LAN接続のキッチンプリンターは使えませんか。

A. 市販の「有線LANポート付きWi-Fi中継器」を厨房に設置し、そこからプリンターへ有線接続することで対応可能です。プリンターをWi-Fiに直接つなぐよりも通信が安定するため、厨房にルーターの配線がない場合はこの構成をおすすめします。

まとめ

機器選びで迷ったときは「客席での対面会計がない」という一点に立ち返ってください。本当に必須なのは選んだPOSを動かすタブレットだけで、プリンターとスタンドは運用を安定させるための推奨装備です。「プリンターは安定性(LAN)」「ドロアはプリンターと同じメーカー」「消耗品費はアプリ数に比例」など、選定の基準はすべて「客席がない」という特徴からつながっています。

事業の形が変わってイートインやブランド追加が必要になったタイミングで、今回「不要」に分類した機器を買い足せば十分です。複数台・複数ブランド分をまとめて揃えたい場合は、次の大口注文窓口からご相談ください。

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この記事を書いた人

STORESTORE編集部
当店STORESTORE(ストアストア)は、オンラインショップ運営実績10年以上!
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