【予約・物販・出張、3つの会計に対応】ペットサロン・トリミングサロンのPOSレジ周辺機器選び

結論:ペットサロン・トリミングサロンは「予約制の施術」と「店頭の物販」という性質の違う会計が同じレジに同居します。まずはどれに当てはまるか確認してください。

▪️会計の場所が水回りやシャンプー台に近い、あるいはスタッフが施術直後にそのままレジ操作をすることがあるなら → 防滴確認済みのレシートプリンター『TM-m30 III-H』を選んでおくと安心です。

▪️フード・グッズなどの物販もレジで扱うならキャッシュドロアを組み合わせ、現金対応も一括で済ませてください。

▪️出張トリミング・移動トリミングカーもあるなら → 店頭用とは別に、バッテリー内蔵のモバイルプリンター『MP-B20』を1台足しておくと出先で困りません。

複数店舗・複数台まとめて揃えるなら → 5台以上・税抜10万円以上で大口注文の対象です。分納・請求書払いにも対応いたします。

ペットサロン・トリミングサロンを開業する方、または経営中の方へ。この業態は「予約制の施術」「店頭の物販」「場合によっては出張」という3種類の会計が1つのレジに集まるため、どのPOSサービスにどの機器を組み合わせればいいのか判断材料が多く、迷いやすい業態です。スマレジ公式の解説記事でも、トリミングやペットホテルを併設する店舗では複数業務を一つのレジで管理できるかが導入時の注意点として挙げられています。

先に率直な結論を言うと、この記事で紹介する3点をすべて開業日に揃える必要はないと考えています。最初はレシートプリンターとキャッシュドロアだけで十分で、物販の点数が増えてから、あるいは出張の依頼が入り始めてから機器を足す方が、無駄な先行投資をせずに済みます。

施術カウンターの基本構成を決める

→ レシートプリンターとキャッシュドロアの組み合わせが基本セットです。

最初に決めるのはレシートプリンターです。予約制の施術と店頭の物販、両方の会計を1台でこなす必要があるため、まずは接続方式(Bluetooth・LAN・USB)とPOSサービスとの相性が合っている機種を選ぶことが出発点になります。

あわせて、会計の場所が水回りに近い、あるいはスタッフが施術直後にそのまま会計対応することがある場合は、エプソンの『TM-m30 III-H』は防滴性能が公式に確認されている機種なので選択肢に入れておくと安心です。開業準備中なら、機器の選定と発注は内装工事と並行して進めておくと、オープン直前になって慌てずに済みます。

TM-m30 III-H 商品ページレシートプリンターTM-m30 III-H防滴性能を公式確認済み。店頭据え置き用です。商品ページを見る →

現金でのお支払いに対応できる必要がある場合は、プリンターと連動して開閉するキャッシュドロアを組み合わせます。『CD-A3336』はTMシリーズのレシートプリンターに接続すると自動で開閉するタイプのキャッシュドロアです。サイズは幅330mm×奥行330mm×高さ101mm・約5kgで、カウンターの奥行きが浅いサロンでも置きやすい部類に入ります。

ただし、キャッシュレス決済の比率が高く現金のやり取りが少ない見込みなら、開業初月はドロアを見送って手動での釣銭管理にし、実際の現金比率を見てから追加する、という判断もありだと思います。

キャッシュドロア CD-A3336 商品ページキャッシュドロアCD-A3336幅330×奥行330×高さ101mm・約5kg。TMシリーズのレシートプリンターに接続するタイプです。商品ページを見る →

接続方式(Bluetooth・LAN・USB)で迷ったらレシートプリンターのBluetooth・LAN比較記事も判断材料になります。

水濡れが気になる場合の機種選び

→ メーカー公式が防滴等級を明記している機種かどうかで判断します。

会計場所の近くで水や被毛が舞う場面があるなら、メーカーが公式に防滴等級を明記している機種だけを「防滴」として扱うのが安全です。TM-m30 III-Hはエプソン公式で防滴性能が確認できますが、CD-A3336・MP-B20は公式スペックシートに防滴・防水の記載が見当たらないため、この記事でも「濡れに強い」とは書いていません。

レジをシャンプー台から離して置けるなら、防滴性能を最優先にする必要はないと思います。その場合はPOSサービスとの相性や接続方式で選んでください。

フード・グッズの物販レジをスムーズにする

→ 施術会計と物販会計を同じレジでまとめて処理できるようにしておきます。

ペットサロンは施術料金だけでなく、フードやシャンプー、グッズ類の店頭販売を併設しているケースがあります。施術メニューと物販商品をレジ側で別々に管理すると、会計のたびにレジを切り替える手間が発生します。スマレジの場合、施術メニューも物販商品もどちらも「商品」として同じ管理画面から登録する仕組みになっており、スマレジ公式の商品登録ガイドで設定方法を確認できます(他のPOSサービスをお使いの場合は、各社のヘルプページで同様の設定が可能か確認してください)。

物販点数が多いサロンでは、バーコードでの商品管理も検討してみてください。対応機種は業態によって向き不向きが分かれるため、バーコードリーダーの一覧ページから、お使いのPOSサービスとの組み合わせを商品ページ上で確認してから選ぶと失敗しません。

ただ、扱う商品の種類がまだ少ないうちは、手入力でも会計時間にそこまで差は出ないというのが率直な感覚です。棚に並ぶ商品が増えて、レジ前で商品を探す時間が気になり始めたタイミングで導入を検討すれば十分だと思います。消耗品にあたるレシートロール紙の月額目安はPOSレジの消耗品代の相場にまとめています。

出張・移動トリミングがある場合の機器選び

→ 店頭とは別に、バッテリー内蔵のモバイルプリンターを1台用意します。

出張トリミングや移動トリミングカーでの営業がある場合、店頭のTM-m30 III-HはACアダプターが必須のためそのままでは持ち出せません。セイコーインスツル製の『MP-B20』はバッテリーを内蔵し、Bluetooth・USBで接続できるため、電源の取りにくい訪問先や車内でも使えます。対応サービスはスマレジ・Airレジ・コイニーで、質量約180g・本体サイズ79×110×44mmとかなり軽量なので、施術道具と一緒に持ち運んでも負担になりにくい1台です。

モバイルプリンターは、出張の依頼が増えてから慌てて手配するより、先に設定・充電まで済ませて用意しておいたほうが、依頼が来たその日から対応できます。

MP-B20 商品ページモバイルプリンターMP-B20約180g・79×110×44mmの軽量ボディ。Bluetooth・USBで接続でき、出張・移動トリミングに向きます。商品ページを見る →

店頭用と持ち出し用でプリンターを分けておけば、出張予定の日に店頭のレジが手薄になることもありません。

一方で、出張の依頼がまだ月に数件程度なら、正直このタイミングでモバイルプリンターまで揃える必要はないとも思います。手書きの領収書で対応しながら、依頼の頻度が安定して増えてきた時点で導入すれば、無駄な出費になりません。

主要POSサービス×周辺機器の対応表

→ スマレジは幅広く対応、Airレジ・Squareは接続方式や端末によって対応が分かれます。

スマレジ Airレジ Square
TM-m30 III-H ×(公式対応プリンター一覧に掲載なし) △(Bluetooth接続はSquareターミナル・ハンディのみ非対応)
MP-B20 対応サービスとして案内されていないため要問い合わせ

※キャッシュドロアはプリンターのドロアキック端子経由で接続するため、POSサービスへの対応可否はドロア自体ではなく組み合わせるプリンター側で決まります。

よくある質問

Q. レシートプリンターは水しぶきがかかっても大丈夫ですか?
A. TM-m30 III-Hはエプソン公式で防滴性能(IPX2)が確認されていますが、これは「多少の水滴を受けても内部に浸水しにくい」という等級であり、水没や直接の水かけに耐えるものではありません。水しぶきが直接かからない位置に設置することをおすすめします。
Q. 出張トリミング用にモバイルプリンターだけ買い足すことはできますか?
A. はい、可能です。店頭のプリンターとは別に、MP-B20のようなバッテリー内蔵のモバイルプリンターを1台追加する形で問題ありません。POSサービス側でプリンターを追加登録するだけで使い始められます。
Q. 施術予約と物販の会計を同じレジで扱えますか?
A. スマレジであれば、施術メニューと物販商品をどちらも「商品」として同じ画面で登録できるため、会計自体は1つのレジでまとめて処理できます。他のPOSサービスをお使いの場合は、各社のヘルプページで同様の設定が可能か確認してください。物販点数が多い場合はバーコードリーダーの導入もあわせて検討してください。
Q. 購入した機器に保証はついていますか?
A. TM-m30 III-H・MP-B20は、発送日より1年間の先出しセンドバック保証の対象です(障害通知から3営業日以内に代替機を発送)。キャッシュドロア単体は保証の対象外です。
Q. 複数店舗分をまとめて注文すると安くなりますか?
A. 5台以上かつ税抜10万円以上のご注文で大口注文の対象となり、分納・請求書払いなどにも対応いたします。詳しくは記事末尾の大口注文窓口からお問い合わせください。

まとめ

施術カウンターの基本セット(レシートプリンター+キャッシュドロア)を軸に、会計の場所や運用次第で防滴確認済みのプリンターを選び、物販が多いなら会計の一本化を意識し、出張・移動トリミングがあるならモバイルプリンターを足す——という順番で考えると迷いにくくなります。

率直に言えば、この記事で挙げた機器を開業日にすべて揃える必要はありません。まずレシートプリンター1台で始め、現金の扱いが増えてきたらドロア、物販が伸びてきたらバーコード、出張の依頼が安定してきたらモバイルプリンター、という順に足していく方が、無駄な先行投資を避けられます。

同じ「予約+物販」の構成で悩みやすい業態としては美容室のレジまわり構成も参考になります。開業日・出張の予約開始日から逆算すると、機器の手配は早いに越したことはありません。

複数店舗分の機器をまとめて揃えたい方へ

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この記事で紹介した機器

・TM-m30 III-H(防滴確認済みの店頭用レシートプリンター)
・キャッシュドロア CD-A3336(コンパクト設計の現金対応用引き出し)
・MP-B20(出張・移動トリミング用モバイルプリンター)