こんな方に向けた記事です
紙製品の値上げのニュースを見て、店舗で使うロール紙代もいずれ上がるのではと心配している
毎回ギリギリになってからロール紙を買い足していて、発注のタイミングを見直したい
複数台・複数店舗分のロール紙をまとめて発注し直すことを検討している
結論
紙製品の値上げが相次ぐ今、ロール紙は必要な分を早めにまとめて確保しておくのが有効な対策です。
判断の流れはこの3ステップです
※ロール紙の保存期間の目安(製造から3〜5年)を超える量は買いすぎないようご注意ください。
目次
- 1.紙製品の値上げが相次いでいる背景
- 2.値上げは消耗品費にどう影響するか
- 3.まとめ買いで価格変動の影響を抑える考え方
- 4.自分の店舗に合ったロット・頻度の決め方
- 5.複数台・複数店舗分をまとめて発注する場合の注意点
- 6.よくある質問
紙製品の値上げが相次いでいる背景
2026年は製紙業界で価格改定の発表が相次いでいます。王子製紙は2026年6月、印刷用紙・情報用紙を中心とする製品全般を8月1日出荷分から15%以上値上げすると発表しました。木材チップ等の原燃料価格の高止まりに加え、人件費・物流費の上昇が理由として挙げられています。大王製紙も2026年5月、家庭用・業務用紙製品を8月1日納品分から15%以上値上げすると発表しています。
これらは印刷用紙・家庭用紙についての発表であり、POSレジで使うロール紙(感熱紙)そのものの値上げ発表は確認できていません。ただし、感熱紙も同じ原紙・製紙業界の供給網の影響を受ける製品である以上、原燃料価格や物流費の上昇局面では今後の価格改定の対象になり得ると考えるのが妥当です。
値上げは消耗品費にどう影響するか
ロール紙代がどれくらい月々のコストに影響するかは、業種・使用機種・印字量によって変わります。月間の消費本数の計算方法や、業種別の目安(飲食店で月あたり約6本、小売店で月2〜3本程度、購入ロット別の単価比較等)は「POSレジの消耗品代(ロール紙・インク)の月額相場とコスト削減策」で詳しく解説しているので、まずご自身の月間消費本数を把握してください。本記事では、その消費本数をもとに「値上げに備えてどう買うか」を解説します。
まとめ買いで価格変動の影響を抑える考え方
価格改定は基本的に「改定日以降の注文分」から適用されます。値上げが発表されている、あるいは今後の値上げが懸念される局面では、改定前に必要量をまとめて発注しておくことが、当面の単価を固定する現実的な対策になります。
また、購入ロットを大きくすること自体にもコストメリットがあります。前述の消耗品コスト記事の試算では、飲食店(月あたり約6本消費)の場合、10巻セットでの購入よりも80巻セットでまとめて購入する方が月換算で割安になる、という比較結果が示されています。値上げ対策とロット割引の両方を同時に活かせるのが、まとめ買いという選択肢です。
自分の店舗に合ったロット・頻度の決め方
まとめ買いにはメリットがある一方で、買いすぎると別の問題が生じます。ロール紙(感熱紙)の保存期間は、未開封かつ直射日光・高温多湿を避けた環境での保管を前提に、製造から概ね3〜5年が目安とされています。この期間を超える量を一度に確保すると、使い切る前に品質が劣化するリスクがあります。
| 月間消費本数の目安 | 向いているロット | 理由 |
| 月5本以上(飲食店等) | 40巻・80巻単位 | 在庫スペースが確保できれば、大ロットの方が1本あたりの単価を抑えやすい |
| 月2〜3本程度(小売・アパレル等) | 10巻・20巻単位 | 大ロットにすると使い切るまでの期間が延び、保存期間内に消費しきれないおそれがある |
まずは月間消費本数を把握したうえで、上の目安を出発点にロットを決めることをおすすめします。
上記以外のサイズ・機種対応は、レシート用紙一覧の各商品ページでサイズ(幅×外径×内径)をご確認のうえお選びください。
複数台・複数店舗分をまとめて発注する場合の注意点
複数台・複数店舗分のロール紙をまとめて確保したい場合、STORE STOREの大口注文窓口でまとめてご相談いただけます。対象は5台以上かつ税抜10万円以上のご注文で、請求書払いや複数拠点への分納にも対応いたします。
店舗ごとに個別発注すると、店舗数が多いほど送料や発注の管理コストも積み上がります。消費量を店舗横断で合算してから一括発注する形にすると、その分の手間も圧縮できます。
よくある質問
Q. ロール紙は値上げ前にどのくらい早く買っておけばいいですか。
A. 値上げの発表から実施までの猶予期間は改定ごとに異なり、今回確認した紙製品の価格改定(王子製紙・大王製紙)では、発表から実施まで2〜3ヶ月程度の猶予がありました。値上げのニュースを見かけた時点で、次の発注タイミングを前倒しできないか検討することをおすすめします。
Q. まとめ買いした分の一部が余った場合、返品はできますか。
A. 消耗品は使用の有無にかかわらず返品対象外となる場合があります。まとめ買いの数量は、保存期間内に使い切れる見込み量にとどめ、余剰前提での発注は避けてください。
Q. 複数のPOS(スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジ)を併用していますが、ロール紙は共通で使えますか。
A. ロール紙自体はPOSサービスではなくプリンターの機種に対応しています。同じ機種であればPOSを問わず同じロール紙を使えますが、機種が異なれば紙幅・外径・内径のいずれかが変わる場合があるため、機種ごとにサイズを確認してからまとめて発注してください。
Q. 値上げ観測だけで、まだ確定していない段階でもまとめ買いした方がいいですか。
A. 確定していない値上げ観測を根拠に大量発注する必要はありません。まずは通常の消費ペースに沿った発注サイクルを保ちつつ、実際に価格改定の発表があった商品から順に、発注タイミングの前倒しを検討する程度で十分です。
まとめ
紙製品の値上げは、原燃料・人件費・物流費という複数のコスト要因が重なって起きています。消耗品費への影響を考えるときは、まず自店の月間消費本数を把握したうえで、消費量に見合ったロットを選び、値上げの動きが見えた製品から発注タイミングを前倒しする、という順番で考えると判断しやすくなります。
まとめ買いは万能ではなく、保存期間を超える量を抱えると品質劣化のリスクに変わります。「安いから」「値上げが不安だから」で数量を決めず、消費ペースと保存期間を起点に必要量を見積もることが、価格変動から店舗を守る一番の近道です。
この記事で紹介した機器
この記事と一緒に読まれています
台数自由にご指定OK!最短1営業日で見積もり





