2026年11月1日、免税の仕組みは「その場で免税」から「税込購入→出国時の税関確認後に返金」というリファンド方式に切り替わります。タブレットPOSで免税対応を検討している店舗では「パスポートリーダーは何を買うべきか」という相談が増えていますが、型番を間違えると届いてから使えないという失敗が起こります。SocketScan S740とS720、どちらを選ぶべきかを整理します。
目次
1. 【2026年11月1日改定】なぜS740とS720の2機種が選ばれるのか
2. 【決定的な違い】S740とS720の機能・読み取り対応の比較
3. 【POS別解説】主要タブレットPOS(スマレジ・Square・Airレジ)別の対応可否
4. 【判定フロー】自店舗はS740とS720のどちらを選ぶべきか
5. よくある質問(FAQ)と適合モデルの確認
【2026年11月1日改定】なぜS740とS720の2機種が選ばれるのか
ポイント:制度改定で「旅券情報の正確な記録」が義務化されるため、手入力や撮影ミスのないスキャナーの選定が必須になります。
2026年11月1日以降、消費税免税は「購入時点でその場免税」から「税込購入→出国時の税関確認後に返金」というリファンド方式へ切り替わります。免税店側では購入者の本人確認・旅券情報の記録がこれまで以上に重要になり、パスポートを正確に読み取れる機器へのニーズが高まっています。SocketScan S740とS720は複数のPOSサービスで実績のあるBluetoothバーコードスキャナーですが、対応できる読み取り内容が異なるため、型番を間違えると導入後に使えない失敗が起こります。
【決定的な違い】S740とS720の機能・読み取り対応の比較
ポイント:文字(顔写真下の英数字)が読めるのはS740(白色LEDモデル)のみ。S720やS740赤色光モデルでは一切スキャンできません。
S740とS720はどちらも商品バーコードやQRコードの読み取りに対応していますが、パスポート現物の文字(顔写真下の英数字)まで読み取れるのはS740だけです。S720には文字を読み取る機能がありません。
⚠ 誤購入で失敗しやすいポイント
S740には赤色LEDモデルと白色LED(ホワイトLED)モデルが存在し、MRZを読み取れるのは白色LEDモデルのみです。STORE STOREのS740(型番末尾:White)はMRZ対応の白色LEDモデルですが、他店購入時は型番表記を必ず確認してください。
パスポート現物を毎回目視で確認する運用にしている店舗(高額品を扱う時計・宝飾店や、年齢確認を伴うドラッグストアなど)であれば、S740でMRZ(パスポート現物の文字)まで読み取れると受付がスムーズになります。事前にVisit Japan Webへの登録を案内しやすい業態(アパレルや雑貨店など)であれば、次に紹介するS720やiPadカメラでの代替で十分対応できます。
卓上でハンズフリー自動スキャンする場合は、本体に加えて別売りの専用スタンドまたは充電ドックが必要です。両手でパスポートを開いた状態で片手を離してボタンを押す運用は現実的でなく、スタンドがないとプレゼンテーションモード(自動読み取り)が機能しません。
【POS別解説】専用スキャナーが本当に必要なケース・不要なケース
ポイント:スマレジは画面内完結。Squareは無料アプリ連携でiPadカメラ完結。Airレジは本体に免税機能がありません。
スマレジ
・免税処理を標準搭載、レジ画面内で完結
・Visit Japan WebのQRはiPadカメラで代替可(専用機不要)
パスポート現物のMRZが必要な場合のみS740を追加
Square
・単体では免税機能なし。無料アプリ「PIE VAT」を連携
PIE VAT連携時はiPadカメラのみで完結、専用の免税端末は不要
・S740/S720はiPad版のみ接続可(商品バーコード用の追加機器という位置づけ)
Airレジ
免税処理の機能自体が搭載されていません。※Airレジ単体では免税連動不可。外部免税システム(PIE VAT等)との別画面・別端末運用が必要になります。
【一目でわかる】主要タブレットPOS×スキャナー機能・互換性対応表
ポイント:ハードが繋がることと免税処理ができることは別問題です。必ず右端の「免税運用の現実」列をご確認ください。
| POSサービス | ハード接続 | 1D商品バーコード | Visit Japan Web (QR) | 現物パスポート (MRZ) | 免税運用の現実 |
|---|---|---|---|---|---|
| スマレジ | S740・S720ともに◯ | ◯ | ◯(iPadカメラで代替可) | ◯(S740ホワイトLED必須) | レジ画面内で完結 |
| Airレジ | S720のみ(S740は×) | ◯ | △(スキャン自体は可能) | × | 不可(Airレジ画面とは連動せず、外部システムとの二重運用になる) |
| Square | S740・S720ともに◯(iPad版) | ◯ | ◯(アプリ連携時はiPadカメラで完結) | アプリ連携時はS740不要 | PIE VAT連携でレジ画面内に近い形で完結 |
| STORESレジ | S720のみ◯(S740は公式未記載) | ◯ | △(QR自体は読取可、免税連携は公式未記載) | × | 免税連動機能は公式未記載(商品スキャン用途のみ) |
STORESレジはS720の接続に対応していますが、免税処理との連動機能については公式サイトに明記がありません。最新情報はPOSレジ周辺機器の公式動作確認・検証サイトまとめをご確認ください。
スマレジ・Squareで動作確認済みのモデルは、最新の動作確認状況や即日出荷在庫をSocketScan S740/White 公式商品ページおよびSocketScan S720 公式商品ページで確認できます。
【判定フロー】自店舗はS740とS720のどちらを選ぶべきか
ポイント:自店舗の「利用POS」と「スキャン対象」の2軸で、買うべき型番は1つに決まります。
STEP 1 利用POSの確認
スマレジ/Square/Airレジのどれをお使いですか?
STEP 2 読み取り対象の確認
パスポート現物の文字まで読みたいか、QR・商品バーコードで足りるかを確認してください。
STEP 3 確定型番
スマレジ・Squareで現物が必要 → S740(ホワイトLEDモデル)
スマレジ・SquareでQR/バーコードのみ → S720
Airレジで現物が必須 → S740・S720どちらも不可。POSの乗り換えが必要
複数店舗展開の場合は、機種選定を店舗ごとに個別に進めるより、全店舗共通の構成を先に決める方が混乱を防げます。免税リファンド方式で店舗が用意すべきPOS周辺機器の開業前チェックリストもご確認ください。
よくある質問(FAQ)|互換性・卓上ハンズフリー・免税アプリ
ポイント:疑問点が解消されたら、お使いのPOSに適合する型番の仕様・在庫をご確認ください。
QAirレジでS740を使えますか?
A使えません。Airレジの公式ヘルプで、直接接続できるバーコードリーダーは「S720」「S700」「CHS」のみと明記されており、S740は対象外です。
QAirレジでS720を使えば、Visit Japan WebのQRで免税対応ができますか?
AS720自体はAirレジに接続できますが、Airレジには免税電子化に対応した免税システムとの連携機能が本体にないため、QRコードを免税情報として処理することはできません。免税対応には、S720の購入とは別に外部の免税システムとの契約が必要です。具体的には「PIE VAT」「SmartDetax」といった免税電子化システムへの申し込みが必要になります。導入にあたっては、店舗側で所轄税務署への届出書提出を行い、税務署から発行される「識別符号」と、操作用のiPad等の端末を用意する必要があります。識別符号の取得には時間がかかるため、申し込みから利用開始までの目安は約2週間〜2ヶ月です。免税対応を検討されている場合は、早めの申請をおすすめします。
QSquareでもS740は必要ですか?
A必須ではありません。無料の免税アプリ「PIE VAT」をSquareに連携させれば、パスポート情報の読み取りを含めてiPad1台で完結する設計になっています。S740・S720は、免税対応とは別に商品バーコードを高速でスキャンしたい場合の追加機器としてご検討ください。
QSTORESレジでS740やS720は使えますか?
AS720は接続に対応しています(S740は公式未記載)。ただし免税処理との連動機能については公式サイトに明記がありません。最新の対応状況はPOSレジ周辺機器の公式動作確認・検証サイトまとめをご参照ください。免税対応まで確実に導入したい場合は、動作確認済みのスマレジ×S740、またはSquare×PIE VAT連携の組み合わせをおすすめします。
QS740を卓上に置いて自動でスキャンさせたいのですが、本体だけで足りますか?
A本体だけでは卓上での自動読み取り(プレゼンテーションモード)は機能しません。別売りの専用スタンドまたは充電ドックとあわせてご検討ください。
この記事で紹介した機器
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