【2026年9月最新】POSレジ導入で使える補助金・助成金5選と申請の注意点

POSレジの導入・買い替えは、条件さえ合えば国や自治体の補助金・助成金で費用の大部分をカバーできます。

ただし知らずに動くと補助金が受けられなくなる落とし穴も少なくありません。この記事では2026年9月1日時点の最新公募要領にもとづき、POSレジ導入で使える主要な補助金・助成金を整理します。

最優先で押さえるべきベネフィット:条件が合えば補助率 最大4/5(80%)の支援が受けられます。

自己負担額を1/5〜1/2程度に圧縮できる可能性があります。

最優先で押さえるべきリスク:フライング購入の罠

交付決定前の事前発注・契約・支払いは1円も対象外です。

見積もりの取得までは自由ですが、正式な発注・契約・支払いは必ず交付決定の通知が届いてから行ってください。

目次

2026年9月現在の最新動向

ポイント:名称変更と業務改善助成金の受付開始の2点を押さえる

IT導入補助金は令和8年度から名称が変わりました。

現在は「デジタル化・AI導入補助金2026」として実施されています。制度の骨格自体は旧IT導入補助金から大きくは変わっていません。

2026年6月、経済産業省はインボイス枠(インボイス対応類型)において、スマートレジシステムの導入を後押しするための優先的な採択(スマートレジ優先採択)を実施すると発表しました。

あわせて、よろず支援拠点に相談窓口も設置されています。

業務改善助成金の令和8年度分は、旧30円コースが廃止され「50円・70円・90円」の3コースに再編されました。

申請受付は2026年9月1日から開始されており、本記事執筆時点(2026年9月1日)ですでに受付が始まっています。

1. 目的・状況別 補助金・助成金マッチング比較表

ポイント:まず「何をしたいか」から使える制度を絞り込む

制度名 補助率(目安) 補助上限額(目安) 向いているケース
デジタル化・AI導入補助金2026(インボイス枠) ソフト1/2〜3/4(小規模最大4/5)/ハード1/2 ソフト最大350万円/PC・タブレット等10万円/レジ・券売機等20万円 POSレジ本体・タブレット・プリンター等を新規導入・入替したい場合
中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型) 1/2 従業員数・賃上げ有無により変動(目安:5人以下で500万円〈賃上げ加算適用で750万円〉〜最大1,500万円) セルフレジ・自動釣銭機などカタログ登録製品を導入したい場合
中小企業省力化投資補助金(一般型) 1/2(賃上げ時2/3) 従業員規模に応じて750万〜8,000万円(特例で最大1億円) 大規模な省力化投資を行いたい場合
小規模事業者持続化補助金 2/3(赤字事業者3/4) 通常50万円(特例併用で最大250万円) 販路開拓とあわせて周辺機器を導入したい場合
業務改善助成金 最低賃金1,050円未満は4/5、1,050円以上は3/4 最大600万円(事業主単位) 最低賃金を50円以上引き上げる予定がある場合
自治体独自・上乗せ補助金 自治体ごとに個別設定 自治体ごとに個別設定(数万〜数十万円程度が多い) 国の制度では要件が合わない場合

※上記は2026年9月1日時点で確認できた公表情報にもとづく目安です。公募回によって条件が変わるため、申請にあたっては必ず各制度の公式サイト・最新の公募要領をご確認ください。

制度の全体像がつかめたら、次は「自分が使っているPOSサービスがそもそも対象になるか」を確認しましょう。ここを見落とすと、制度自体は良くても入口で対象外になってしまいます。

2. 主要POSサービス別 補助金適用の制約・留意点マトリクス

ポイント:無料プランは基本的に対象外、有料プラン以上が前提

POSサービス 対象可否 必須プラン・条件 実務上の注意点
スマレジ 条件付きで対象 プレミアムプラス以上(無料・低価格プランは対象外) 補助対象は主に24ヶ月分の利用料まで。25ヶ月目以降の通常料金への切り替わりに注意
Airレジ 100%対象外 本体アプリが完全無料のため、そもそも対象経費が発生しない 周辺機器の単体申請も不可。有料オプション(Airレジオーダー等)は対象になり得る
Square 条件付きで対象 有料プラン契約が必要(フリープランは対象外) Square社または認定パートナー(認定支援事業者)経由での申請
STORESレジ 条件付きで対象 有料プランの利用が前提 STORES社または連携するIT導入支援事業者経由。詳細は公式サイトで要確認
ユビレジ 条件付きで対象 有料プランの契約が必要 ユビレジ社または認定パートナー経由での申請
POS+(ポスタス) 条件付きで対象 有料プランの契約が必要 運営会社(ポスタス)または連携する事業者経由の申請

※「対象可否」は各サービスの有料プランを前提とした一般的な傾向です。公募回や契約内容によって扱いが変わることがあるため、申請前に必ず利用中のPOSサービス提供元の公式サイトをご確認ください。

3. 2026年9月最新!POSレジで使える主要補助金・助成金5選

ポイント:制度ごとに「ハード単体の可否」と「必須条件」が異なる

① デジタル化・AI導入補助金2026(インボイス枠)

【概要】

会計・受発注・決済のいずれかの機能を持つソフトウェアとセットで導入する、インボイス制度対応のための申請枠です。

【対象経費】

会計・受発注・決済ソフト/PC・タブレット・プリンター・スキャナー・複合機・POSレジ・モバイルPOSレジ・券売機。

ハードウェアのみの申請は不可で、必ず対象ソフトとセット。キャッシュドロアのように単体明示のない周辺機器は型番の登録有無を個別確認してください。

【補助率・上限】

ソフトウェア:機能数に応じて最大50万円(1機能)〜350万円(2機能以上)/PC・タブレット等:上限10万円(補助率1/2)/レジ・券売機等:上限20万円(補助率1/2)

【注意点】

2026年6月からインボイス枠でスマートレジ優先採択が実施中です。POSベンダー自身がIT導入支援事業者であるケースが多いため、まずは契約中・導入予定のPOSベンダーに相談しましょう。

② 中小企業省力化投資補助金

【概要】

「カタログ注文型」(登録済み汎用製品から選択)と「一般型」(オーダーメイド設備投資)の2類型があります。

【対象経費】

カタログ注文型:セルフレジ・自動釣銭機などカタログ登録製品/一般型:独自の店舗管理システム構築等の大規模投資

【補助率・上限】

カタログ注文型:補助率1/2、上限は従業員数・賃上げ有無により変動(2026年3月改定後:5人以下500万円〈賃上げ加算適用で750万円〉〜大規模事業者1,500万円)。受付期間は2027年3月末頃まで延長されています

一般型:補助率原則1/2(賃上げ時2/3)、上限750万〜8,000万円(特例で最大1億円)

【注意点】

一般型は補助下限額300万円のため、レシートプリンターの入替のような小規模な周辺機器交換には基本的に不向きです。POS周辺機器の購入だけが目的なら①や次の③の方が現実的な選択肢になりやすい傾向があります。

③ 小規模事業者持続化補助金

【概要】

商工会・商工会議所の支援を受けながら経営計画書を作成し、販路開拓・業務効率化の取り組みを支援する制度です。

【対象経費】

機械装置等費(POS周辺機器を含む)・広報費・展示会等出展費など。

「販路開拓のためにPOSレジを刷新する」といった経営計画上のストーリーが必須で、単なる故障買い替えのみでは対象経費として認められにくい点に注意してください。

【補助率・上限】

補助率2/3(赤字事業者は3/4)、上限50万円(インボイス特例・賃金引上げ特例の併用で最大250万円)。創業後1年以内(開業日・法人設立日が公募締切から1年以内)なら上限200万円の「創業型」も利用できます。

【注意点】

対象は商業・サービス業で従業員5人以下等の小規模事業者です。申請窓口は商工会・商工会議所で、書類作成のサポートを受けられます。

④ 業務改善助成金

【概要】

事業場内最低賃金を一定額以上引き上げるとあわせて設備投資を行う場合に費用の一部を助成します。審査による採択ではなく、要件を満たせば原則支給されます。

【対象経費】

POSレジ・周辺機器を含む、生産性向上につながる設備投資。「賃上げ」と「設備投資」の両方をセットで行うことが前提です。

【補助率・上限】

事業場内最低賃金が1,050円未満なら4/5、1,050円以上なら3/4。上限最大600万円(事業主単位。複数事業場で申請する場合も事業主単位の年間合計が上限)

【注意点】

令和8年度の申請受付は2026年9月1日に開始済みです。締切は地域別最低賃金の発効日前日または2026年11月末日のいずれか早い日です。

⑤ 自治体独自・上乗せ補助金

【概要】

都道府県・市区町村が独自に実施するDX関連の補助金・助成金です。

【対象経費】

自治体ごとに個別設定です。周辺機器を単体で買い替えたい場合、国の制度の対象外となる小規模な投資を自治体独自の補助金がカバーしてくれることがあります。

【補助率・上限】

自治体ごとに個別設定(数万〜数十万円程度が多い)

【注意点】

内容は自治体・年度ごとに大きく異なるため一般化できません。店舗所在地の自治体公式サイトで「(自治体名)+DX補助金」等で検索し、商工課・産業振興課へ直接問い合わせることをおすすめします。

【参考】補助対象になりやすい主要POS周辺機器の一例

デジタル化・AI導入補助金のインボイス枠では「レジ・券売機等」として上限20万円まで対象になり得ます(対象ソフトとのセット導入が条件)。持続化補助金や自治体独自の補助金であれば、周辺機器単体でも計画次第で対象になるケースがあります。実際に多くの店舗で導入されている代表的な機種を挙げます。

mPOP(レシートプリンター+ドロア一体型)1台でレジ周りが完結するオールインワン型。「モバイルPOSレジ」区分での申請例が多い機種です。
mCシリーズフルセット(mC-Print3+ドロア)プリンターとドロアをまとめて刷新したい場合の代表的な組み合わせです。
TM-m30 III-H(レシートプリンター)既存ドロアはそのままにプリンターだけ入れ替えたい場合に選ばれています。

※型番が各補助金の対象カタログ・登録リストに含まれるかどうかは公募回・IT導入支援事業者によって異なります。実際の対象可否は必ず見積もり時にご確認ください。

4. 公的基準に基づく「実務の落とし穴」と正しい回避策

ポイント:無料POS・上位プラン制限・重複受給・GビズIDの4点に注意

無料POSでの申請は不可

Airレジ本体のように月額0円のサービスは、そもそも補助対象となる支払いが発生しないため単体では申請できません。

無料POSを使い続けたい場合は、有料オプション部分の対象可否を確認するか、業務改善助成金など他制度の活用を検討します。

周辺機器を単体で買い替えたい場合の救済ルート

IT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金)では、ハードウェア単体の購入は原則不可です。

ただし「小規模事業者持続化補助金」や「自治体独自のDX補助金」であれば、店舗DXや販路開拓の計画とセットにすることで、周辺機器単体の購入が対象になり得ます。

ただし「故障による単なる機器交換」や「汎用PC・汎用iPad単体」は、これらの制度でも対象外になりやすい点に注意してください。

上位プラン制限

スマレジのように、無料・低価格プランは補助対象外で上位の有料プランへの切り替えが前提条件になっているサービスがあります。

補助金を使うために結果的に月額コストが上がる可能性も含めて、24ヶ月・36ヶ月単位の総コストで比較検討してください。

重複受給(二重申請)の禁止ルール

同一の経費(例:同じレシートプリンター1台の購入費)に対して複数の補助金から重複して補助を受けることはできません。

経費を明確に分けられれば、制度ごとに対象経費を切り分けて併用できる場合があります。

最重要:フライング購入に注意

見積もりの取得までは自由ですが、交付決定前に発注・契約・支払いを行った経費は、原則としてすべて補助対象外になります。

「フライング購入」は審査に通っても対象経費として一切認められないため、必ず交付決定の通知が届いてから発注してください。

GビズIDプライム取得の所要期間

マイナンバーカードを使ったオンライン申請なら最短即日〜1週間程度で発行されることがありますが、書面(郵送)申請の場合は数週間程度かかることがあります。

申請を急ぐ場合はオンライン申請での早めの取得をおすすめします。

5. 申請時の必要書類チェックリスト

ポイント:見積書を取る前に、この4カテゴリを揃えておくと申請がスムーズ

個人事業主・法人 共通

GビズIDプライム

型番・内訳明記の見積書

導入計画書

個人事業主の場合

直近の確定申告書(控え)

本人確認書類

法人の場合

履歴事項全部証明書

直近の決算書(貸借対照表・損益計算書)

共通注意点

納税証明書(未納がないことの証明)

※「確定申告書B」という様式名は2022年分(令和4年分)の申告から「確定申告書」に一本化され廃止されています。2026年時点で用意すべきなのは「確定申告書(控え)」です。

上記は多くの制度に共通する目安であり、必要書類は制度・公募回によって異なるため、実際の申請前に必ず各制度の公式サイトで最新の提出書類一覧をご確認ください。

6. 申請から導入・入金までの標準スケジュール

ポイント:交付決定→発注の順番を絶対に間違えない

①GビズIDプライムの取得(オンラインなら最短即日〜1週間、書面は数週間程度)

②型番を確定し内訳を明記した見積書を取得

③IT導入支援事業者と共同で交付申請

④審査・交付決定を待つ(制度により数週間〜数ヶ月)

⑤交付決定後にはじめて発注・契約・支払いを実行(交付決定前の購入は一切対象外)

⑥導入・設置・稼働開始

⑦実績報告書を提出(支払いを証明する書類一式が必要)

⑧事務局の確定検査を経て補助金が指定口座に振り込まれる(多くの制度で申請の翌年度初頭〜数ヶ月後)

補助金は先に全額を立て替えて後から一部が戻ってくる制度のため、振込までのタイムラグを見越した資金繰り計画を早めに立てておきましょう。

ここから先は「うちの場合はどうなる?」という個別ケースに答えるQ&Aです。気になる項目をタップして開いてみてください。

7. 【ケース別・疑問解決】よくある質問(Q&A 18選)

ポイント:対象者・経費・併用・手続き・導入後の5カテゴリで整理しています

カテゴリ1:対象者・事業者状況

Q. 個人事業主でも補助金・助成金を申請できますか?

はい、多くの制度で個人事業主も対象です。

デジタル化・AI導入補助金、小規模事業者持続化補助金、業務改善助成金のいずれも、法人・個人事業主を問わず、業種ごとに定められた資本金・従業員数の基準を満たしていれば申請できます。

【実務対策】GビズIDプライムは法人と個人事業主で取得方法・必要書類が異なるため、事前に自分の事業形態に合った取得手順を確認しておきましょう。

Q. まだ開業前・創業1年未満ですが申請できますか?

制度によって扱いが異なります。多くの補助金は事業実態を求めるため、開業前の申請は基本的にできません。

小規模事業者持続化補助金には創業後1年以内の事業者向けの「創業型」(上限200万円)が用意されています。一方、業務改善助成金は労働者を雇用していることが前提のため、開業前や従業員がいない個人事業主は対象になりません。

【実務対策】開業前は自治体の創業支援窓口や商工会議所に相談し、開業後すぐに使える制度をあらかじめリストアップしておくと動き出しがスムーズです。

Q. 複数店舗を展開していますが、店舗ごとに申請できますか?

申請は事業者単位が基本で、店舗ごとに別々に何度も申請できるわけではありません。

多くの補助金は1事業者につき1申請が原則で、複数店舗分の設備投資をまとめて1つの計画・1つの申請の中に含める形になります。

【実務対策】申請前に全店舗分の見積もりと導入計画を事業者単位でまとめて整理しておくと審査書類の作成がスムーズです。複数店舗の見積もり取りまとめ方は後述の関連記事もあわせてご覧ください。

Q. 法人成り(個人事業主から法人化)した直後ですが、過去の実績は引き継げますか?

法人化すると法的には別事業者として扱われるため、個人事業主時代のGビズIDや過去の交付決定歴は基本的に引き継がれません。

法人としてのGビズIDプライムを新規取得する必要があります。過去に個人事業主として同じ制度で交付決定を受けている場合、審査上の減点対象になることがある点にも注意が必要です。

【実務対策】法人成りのタイミングでGビズIDの取得スケジュールを事業計画に織り込み、余裕を持って準備しましょう。

カテゴリ2:購入機器・対象経費

Q. レシートプリンターやキャッシュドロアなど、ハードウェア単体だけを購入することはできますか?

デジタル化・AI導入補助金では原則不可です。ただし小規模事業者持続化補助金の機械装置等費であれば、販路開拓計画とセットにすることで対象になり得ます。

デジタル化・AI導入補助金のインボイス枠は「ハードウェアのみの申請は不可」と明記されており、必ず対象ソフトウェアとのセット購入が条件です。一方、持続化補助金は経営計画に基づく設備投資として、周辺機器の購入費も機械装置等費として計上できる可能性があります。

【実務対策】既存POSのソフトはそのままで周辺機器だけ入れ替えたい場合、持続化補助金や自治体独自の補助金の方が現実的な選択肢になりやすい点を覚えておいてください。

Q. 単純に壊れた機器を同じものに交換するだけでも対象になりますか?

原則として対象外です。

持続化補助金・デジタル化AI導入補助金のいずれも、単なる故障買い替えではなく、販路開拓・生産性向上・デジタル化といった前向きな取り組みの一環であることが求められます。同一機種への単純交換は、その取り組みの実態が説明しにくく対象経費として認められない可能性が高くなります。

【実務対策】買い替えの際は「新機種でキャッシュレス決済対応を強化する」など経営計画上の目的を明確に言語化しておきましょう。

Q. 汎用のPC・iPad単体だけを購入することはできますか?

持続化補助金では原則として対象外、デジタル化・AI導入補助金では対象ソフトとのセットであれば対象になり得ます。

汎用性の高いPC・タブレットは補助金の目的外に使われるリスクが高いとみなされ、多くの制度で単体購入は認められていません。デジタル化・AI導入補助金のインボイス枠では「対象ソフトウェアを使用するために必要な機器」という位置づけで、PC・タブレット等が上限10万円まで対象になります。

【実務対策】iPadをPOSレジ端末として使う場合は、POSアプリとセットで申請する設計にすることで対象になる可能性が高まります。

Q. 中古品・フリマアプリで購入した機器は対象になりますか?

対象外です。

多くの補助金・助成金は、IT導入支援事業者など登録された事業者からの新品購入を前提としています。個人間売買や中古品の購入は価格の妥当性や取引の透明性を確認できないため、原則として補助対象経費として認められません。

【実務対策】コストを抑えたい場合は中古品ではなく、対象になる新品の中で比較的安価なモデルを選ぶ、複数台まとめて見積もりを取り単価を下げるといった方法を検討しましょう。

Q. リース・サブスクリプション契約でも申請できますか?

制度によって扱いが異なります。デジタル化・AI導入補助金のクラウド利用料は最大2年分が対象になる場合がありますが、リース契約は対象外とされることが一般的です。

補助金は所有権の移転を伴う購入を前提とする制度が多く、リース会社が所有権を持ったままのリース契約は対象外になりやすい傾向があります。一方でクラウド型POSレジの月額利用料はソフトウェア利用料として対象になるケースがあります。

【実務対策】リース導入を検討している場合は、購入(買い切り)に切り替えられないか、POSベンダーに補助金対応の契約形態があるか事前に確認しましょう。

Q. 消耗品(レシートロール紙など)は対象になりますか?

対象外です。

補助金・助成金は一定期間使用し続ける資産となる設備投資を支援する制度が中心で、消耗品費は対象経費に含まれないのが一般的です。

【実務対策】消耗品は通常の運転資金でまかなう前提で、補助金の対象経費リストからは切り分けて予算計画を立てましょう。

カテゴリ3:併用・重複・再申請

Q. 同じ機器を、複数の補助金に同時に申請してもよいですか?

同一経費に対する二重受給は禁止されています。ただし経費を分けられれば複数制度の併用は可能な場合があります。

1台のレシートプリンター購入費に対して2つの補助金から同時に補助を受けることはできませんが、POSレジ本体はデジタル化・AI導入補助金、看板制作費は持続化補助金というように対象経費が明確に異なれば、それぞれの制度を並行して利用できることがあります。

【実務対策】見積書の段階でどの経費をどの補助金に充てるか明確に区分しておくと、後の実績報告がスムーズになります。

Q. 過去に同じ補助金の交付を受けたことがありますが、再度申請できますか?

再申請自体は可能な制度が多いですが、審査上の減点対象になる場合があります。

デジタル化・AI導入補助金では過去の交付決定歴が審査上の減点対象となることが明示されています。同一機能のソフトウェアを重複して導入しようとする場合、原則不採択となる、あるいは追加要件が課されることもあります。

【実務対策】過去に補助金を利用したことがある場合、今回の申請内容が前回と機能が重複していないか事前にチェックし、必要であれば異なる制度の活用を検討しましょう。

Q. 一度不採択になった場合、再挑戦はできますか?

多くの制度で、次回以降の公募回に再申請することが可能です。

小規模事業者持続化補助金・デジタル化AI導入補助金のインボイス枠などは年間を通じて複数回の公募が実施されており、不採択となっても次の締切に向けて再申請できます。

【実務対策】不採択の場合、審査結果に関するフィードバックが得られることがあります。次回に向けて経営計画書や事業計画の内容をより具体的に見直しましょう。

カテゴリ4:手続き・資金・フライング

Q. 交付決定前に見積もりだけ取るのは問題ありませんか?発注してしまうとどうなりますか?

見積もり取得は問題ありませんが、交付決定前の発注・契約・支払いは絶対に避けてください。

交付決定日より前に契約・発注・支払いが行われた経費は、原則としてすべて補助対象外になります。これは「フライング購入」と呼ばれる典型的な失敗パターンで、審査に通っても対象経費として認められなくなります。

【実務対策】見積書の取得・比較検討までは自由に進めて構いませんが、正式な発注書へのサインや前払い金の支払いは必ず交付決定の通知が届いてから行いましょう。

Q. 補助金は後払いだと聞きましたが、支払う資金がない場合はどうすればよいですか?

自己資金での立て替えが難しい場合は、つなぎ融資の活用を検討してください。

補助金・助成金は事業者が先に全額を支払い、実績報告後に補助分が振り込まれる精算払いの制度がほとんどです。金融機関では、交付決定を受けた事業者向けに入金までの資金を融通する「つなぎ融資」の制度を用意している場合があります。

【実務対策】交付決定を受けたタイミングで、早めに取引金融機関に相談しておくと安心です。

Q. GビズIDプライムの取得にはどのくらい日数がかかりますか?

マイナンバーカードを使ったオンライン申請であれば最短即日〜1週間程度、書面での申請の場合は数週間程度を見込んでおく必要があります。

GビズIDプライムは多くの補助金・行政サービスの申請に共通して必要な認証アカウントです。なお2026年7月からGビズIDプライム・メンバーには発行から2年3ヶ月の有効期限が新設された点にも注意してください(既存アカウントも対象です)。

【実務対策】補助金の申請締切から逆算し、余裕を持ってマイナンバーカード+オンライン申請での取得を済ませておきましょう。

カテゴリ5:導入後・ペナルティ

Q. 補助金で購入した機器を、補助事業終了後にすぐ売却・処分してもよいですか?

いいえ。財産処分制限期間中は、事務局の事前承認なしに処分(売却・転用・廃棄等)することはできません。

補助金で取得した一定額以上の資産には、法定耐用年数等に基づく処分制限期間が設定されます。目安として税抜単価50万円以上の財産を処分する場合は事前承認が必須で、承認を得ずに処分すると補助金の返還を求められる可能性があります。

【実務対策】購入した機器の耐用年数・処分制限期間を導入時に確認して保管しておき、機種変更や店舗閉鎖を予定している場合は早めに事務局へ相談してください。

Q. 補助金を受け取った場合、税務上どのように扱われますか?年に一度、何か報告が必要ですか?

補助金は原則として雑収入として課税対象になりますが、条件を満たせば圧縮記帳という会計処理で税負担を繰り延べることができます。多くの制度で年1回の実績報告義務もあります。

圧縮記帳を適用すると、補助金相当額を取得資産の帳簿価額から控除する形で処理でき、受給した年度の税負担を将来の減価償却費に繰り延べられます(税額そのものが免除されるわけではありません)。デジタル化・AI導入補助金など多くの制度では、導入後1〜3年程度にわたり毎年、生産性向上の効果等を報告する義務があります。

【実務対策】圧縮記帳の適用可否は顧問税理士に必ず確認してください。実績報告の提出忘れは補助金返還につながるため、交付決定書のスケジュールをカレンダーに登録しておきましょう。

まとめ

補助金・助成金の審査では、型番・数量・単価の内訳が明記された正確な見積書が採否や補助対象経費の確定に直結します。

「POSレジ一式◯◯円」のようなどんぶり勘定の見積もりでは、どの機器がどの経費区分に該当するのか事務局が判断できず、差し戻しや対象経費の減額につながることもあります。

まずは①目的(デジタル化・販路開拓・賃上げのどれに当てはまるか)を整理し、②契約中のPOSサービスが有料プランかを確認し、③IT導入支援事業者や商工会議所など申請窓口に相談する、という順番で動くと迷いにくくなります。

複数店舗をまとめて導入する場合は、チェーン店・複数店舗のPOS周辺機器 見積もり依頼のやり方もあわせてご覧ください。ガチャレジからの入れ替えでレジ一式を検討している場合は、レジセットの選び方|POS対応表つきで対応POSの確認手順を解説しています。

この記事で紹介した機器

mPOP(レシートプリンター+ドロア一体型)mCシリーズフルセット(mC-Print3+ドロア)TM-m30 III-H(レシートプリンター)

▶︎この記事を書いた人

STORESTORE編集部
当店STORESTORE(ストアストア)は、オンラインショップ運営実績10年以上!
スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジなどに使用するタブレットPOS周辺機器のことならお任せください。

スマレジ・Airレジ・Square対応!周辺機器のまとめ買い・選定相談

【 500円クーポン進呈中 】対応実績300件以上/即日対応・請求書払いもOK

無料見積もり・相談 →

複数店舗・複数イベントでの見積もり依頼のやり方はこちら

※大口注文(5台以上かつ税抜10万円以上のご注文)の場合は、専用窓口でのお見積もりも承っております。

本記事は2026年9月1日時点で確認できた公募要領・公式発表にもとづいて作成しています。補助金・助成金の制度内容(補助率・上限額・申請期間・対象経費等)は公募回ごとに変更される可能性が高いため、実際の申請にあたっては必ず各制度の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。