こんな方に向けた記事です
- 忘年会・歓送迎会シーズンに、レジや厨房の機器が壊れたら困る、と感じたことがある方
- 繁忙期のたびに機器を手配しているが、毎回いつ発注すればいいか迷っている方
- 年間の繁忙期すべてを見越して機器をまとめて揃え、大口注文で効率よく手配したい方
- 複数店舗を運営していて、店舗ごとに繁忙期対策がバラバラになっている方
- 過去に機器の不調・紙切れで、忙しい時間帯に対応が遅れた経験がある方
結論
飲食店には少なくとも年4回、機器の予備・増設を考えるタイミングが来ます。
次に来る繁忙期を確認し、その1〜2ヶ月前までに予備機とロール紙を用意しておきます。
営業を続けている飲食店なら、カレンダーで決まる4つはほぼ毎年すべて経験します。1つだけ選んで終わり、という話ではありません。
この4つに加えて、ロール紙だけは毎回共通して消費量が増えます。機器より先に、まずロール紙の残量から確認してください。
4つすべてに向けて揃えると、合計台数が5台を超えることが多く、大口注文(5台以上かつ税抜10万円以上)の対象になります。
目次
繁忙期グループ別の必要機器と手配の目安
ポイント:予備・増設が解決するのは「処理速度」ではなく「止まったときの被害」です
機器を1台追加したところで、印字や会計の速度そのものが上がるわけではありません。予備・増設が防ぐのは、一番忙しい夜にトラブルが起きたときの被害です。
予備・増設がない場合
-厨房プリンターが壊れると、注文を手書きで厨房に伝えることになり提供が遅れる
-レシートプリンターが壊れると、その場でレシートを渡せず後で個別対応が必要になる
-屋外・臨時席に会計機器がないと、店内のレジまで都度移動することになる
-釣銭が不足すると両替に手間取り、後ろに並ぶお客様の会計も止まる
予備・増設がある場合
✓予備機に差し替えるだけで、通常通り厨房に注文が届き続ける
✓会計の流れを止めずにレシートを発行できる
✓その場で会計が完結し、行列や移動の手間ができにくい
✓釣銭を切らさず、後ろのお客様も待たせずに済む
| 時期 | 起きやすい課題 | 検討したい機器 | 当店からのご注文目安 |
| 歓送迎会(3〜4月) | 厨房プリンターが壊れると提供が遅れる | キッチンプリンターの予備 | 2月中のご注文がおすすめ |
| 夏のボーナス期(6月下旬〜7月下旬) | 屋外・臨時席に会計機器がない | モバイルプリンターの増設 | 5月中のご注文がおすすめ |
| 忘年会(12月) | 釣銭不足・レシートプリンターの故障リスク | レシートプリンター・キャッシュドロア予備 | 10〜11月中のご注文がおすすめ |
| 新年会(1月) | 釣銭準備の負荷分散が必要 | キャッシュドロア追加予備 | 12月中のご注文がおすすめ |
| 4つの繁忙期共通 | 客数増加でロール紙の消費量が増える | レシートロール紙の在庫確認・追加 | 各繁忙期の1ヶ月前を目安に在庫確認 |
年間カレンダーで見る
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
| 歓送迎会 | ||||||||||||
| 夏のボーナス期 | ||||||||||||
| 忘年会 | ||||||||||||
| 新年会 | ||||||||||||
| ロール紙 |
この4つの中で唯一、共通して起きるのが「ロール紙」の消費量増加です
機器の予備・増設は繁忙期ごとに理由も対象も違いますが、ロール紙だけは「客数が増えれば増えるほど、単純に消費量が増える」という共通の話です。上のカレンダーでは黄色の帯が年間を通して伸びているのはこのためです。
宴会予約が何組増えたら、ロール紙は何本必要か
当店のロール紙(58×80×12)は、通常のご来店(購入品数5品)で約14cm消費する想定で、1巻(24m)でおよそ171件分に対応できます。ただし、印字が発生する回数は通常のご来店も宴会も基本的に会計時の1回だけです。違うのは、その1回のレシートの長さです。
レシートの長さは、品数に関わらず1回の会計で必ず印字される「固定部」(店名・日時・合計金額・消費税・フッター等)と、品数に応じて伸びる「明細部」の合計で決まります。14cmで5品という数字を、固定部(約7cm)+明細部(1品あたり約1.4cm×5品=7cm)に分解できます。
宴会の会計をコース料理・ドリンクを合わせて1組あたり25品分と仮定すると、長さは固定部7cm+明細部35cm(1.4cm×25品)=約42cm。固定部は1回の会計につき1回しか印字されないため、通常来店5件分(固定部が5回重複して合計70cm)よりは短く、通常来店の約3倍程度に収まる計算になります。
| 通常月と比べて増える宴会予約 | 通常来店換算(1組=3件分) | 追加で用意したいロール紙 |
| +30組 | 約90件分 | +1巻を目安に |
| +80組 | 約240件分 | +1〜2巻を目安に |
| +150組 | 約450件分 | +2〜3巻を目安に |
この試算には幅があります。「〇〇コース×10」のようにコース単位でまとめて印字する場合は明細部が増えず、通常とほぼ変わらない長さで済みます。一方、単品ドリンクの追加注文が多い場合や、人数分の領収書を個別発行する場合は、この試算以上に消費量が増えることもあります。上の表の「25品・3倍」を、ご自身の店舗の会計スタイルに置き換えて確認することをおすすめします。
飲食店の宴会需要は「秋の予約」から動き出す
ポイント:忘年会プランの予約受付は10月頃から始まるため、機器の点検・補充もこのタイミングで動き出す必要があります
忘年会の会場予約は、開催シーズンである12月の約2ヶ月前、10月頃から本格化するとされています。少人数の忘年会であっても開催日の1ヶ月前までには予約を済ませておくのが一般的で、人気店や大人数の場合はさらに早く、2〜3ヶ月前から動きが始まります。
つまり飲食店側から見ると、9〜11月は「まだ忘年会本番ではないが、予約の問い合わせや仮予約が増え始める時期」にあたります。この時期にフロント機器(レシートプリンター・キャッシュドロア)と厨房機器(キッチンプリンター)の状態を点検し、消耗品の在庫や予備機の有無を確認しておくことで、12月に入ってから慌てて手配することを避けられます。
据え置き型プリンター(TM-m30シリーズ・mC-Print3等)で使うロール紙は58×80×12サイズが対応しています。モバイルプリンター(SM-S210i等)をお使いの場合はサイズが異なるため、後述の「夏のボーナス期」の章で紹介する58×40×8サイズをご確認ください。
歓送迎会シーズン(3〜4月)に向けて備えるもの
ポイント:宴会が重なる時間帯は厨房のプリンターがフル稼働に近い状態になります
3組の団体客が同時にコース料理を頼んだら、厨房のプリンターにはどんな負担がかかるでしょうか。歓送迎会シーズンは12月に次いで宴会が集中する時期とされ、特に4月上旬は新入社員の歓迎会が重なりやすいタイミングです。プリンター自体の印字速度が不足するわけではありませんが、1台構成のまま繁忙期の真っ最中に故障すると、代替の紙伝票運用に切り替える手間が発生し、影響が大きくなります。
この場合に検討したいのが、キッチンプリンターの予備・増設です。当店で扱うmC-Print3はバッテリーを内蔵せずACアダプターでの給電が前提のため、厨房内など電源が確保できる場所での据え置き利用に向いています。
なお、キャッシュドロア(レシート発行と連動して開く釣銭箱)を組み合わせる場合、mC-Print3はスター精密製のためドロアの電気信号仕様が他メーカーと異なります。同じスター精密製のmJ-Drawerであれば組み合わせが確認できています。
歓送迎会シーズン直前は他店舗も同時に増設を検討する時期のため、在庫があるうちの早めの確保をおすすめします。
夏のボーナス期(6月下旬〜7月下旬)に向けて備えるもの
ポイント:屋外席や臨時営業を増やす店舗ほど、そこにもレジ・プリンターの設置が必要になります
ビアガーデンやテラス席を臨時で増設しても、会計はそこまで機器を持っていって初めて完結します。夏のボーナス支給の時期と重なる6月下旬〜7月下旬は、忘年会・歓送迎会と並ぶ飲食店の繁忙期のひとつです。なお、ボーナスは夏だけでなく冬にも支給する企業が多く、冬のボーナス期は次の章で扱う忘年会シーズンと時期が重なります。
屋外や臨時スペースでの会計には、バッテリー駆動で持ち運べるモバイルプリンター(当店で扱うSM-S210i)を予備として用意しておくと、増設したテラス席や臨時レジにもそのまま対応できます。
屋外イベントは告知から本番までの準備期間が短くなりがちなため、5月中の手配が安心です。
忘年会シーズン(12月)に向けて備えるもの
ポイント:団体宴会が最も集中する時期で、現金精算の比率も上がりやすくなります
団体客の一斉会計が3組続けば、レジの釣銭はあっという間に薄くなります。忘年会シーズンは飲食店にとって年間で最も宴会が集中する時期です。冬のボーナス支給時期とも重なりやすく、現金でのお支払いが続くと、キャッシュドロアに入っている小銭・紙幣が想定より早く不足することがあります。フロント用のレシートプリンターについても、繁忙期の真っ最中に1台構成のまま故障すると影響が大きくなります。
フロント用のレシートプリンターとしてTM-m30 III-Hを、組み合わせるキャッシュドロアとしてCD-A3336を予備で用意しておく方法があります。
忘年会プランの予約受付が始まる10月中、遅くとも11月中の手配が安心です。年末は他店舗からの注文も重なりやすく、直前だと入荷が間に合わないこともあります。
新年会シーズン(1月)に向けて備えるもの
ポイント:忘年会に続き宴会需要が続くため、釣銭が不足しやすい時期です
新年会は忘年会と同じく団体宴会が中心ですが、年をまたいで連続する需要のため、忘年会用に増設した機器をそのまま使い続けられるケースが多くあります。一方で、忘年会シーズンに複数の宴会を掛け持ちで対応した店舗では、キャッシュドロアの追加予備がもう1台あると、釣銭準備の負荷を分散できます。
DMA-48ED3は奥行きが長いため、レジカウンター周りの設置スペースは事前に確認しておくと安心です。
店独自の企画イベントも「繁忙期」になり得る
ポイント:カレンダーで決まる4つの繁忙期だけが、機器の負荷がかかるタイミングではありません
ここまで紹介した4つの繁忙期は、歓送迎会・忘年会のように多くの飲食店に共通して訪れるものです。一方で、開店◯周年記念祭・常連客限定の特別営業・仕入先の生産者や酒蔵とコラボしたペアリングディナーなど、店が自分で企画するイベントも、当日は普段以上に来客・注文が集中します。
具体的にはこんな例が考えられます。
こうしたイベントには決まった月がないため、上のカレンダーには載せられません。考え方は同じで、イベントの日程が決まり次第、その1〜2ヶ月前を目安に機器の状態を確認しておくと安心です。定期的にこの種の企画イベントを行っている店舗ほど、暦の4繁忙期と合わせて機器の予備が必要になる場面が増えるため、まとめて大口注文で揃えておくと管理がしやすくなります。
よくある質問
Q. 繁忙期用の機器は、普段使っているものと同じ機種で揃えるべきですか?
同一機種であれば操作方法を統一でき、スタッフの慣れも活かせます。ただし増設先の機種によってはキャッシュドロアの電気信号仕様が異なる組み合わせもあるため、既存機器のメーカーを確認したうえで選ぶことをおすすめします。
Q. 繁忙期が終わったら増設した機器は使わなくなりますか?
臨時レジ・臨時テラス席用に増設した機器は、繁忙期以外は予備機として保管しておけます。既存機器が故障した際の代替としても使えるため、無駄にはなりません。
Q. 一度にまとめて注文した方がお得ですか?
5台以上かつ税抜10万円以上のご注文は大口注文としてまとめて見積もり・相談が可能です。年間の繁忙期すべてを見越して機器を揃える場合は、この条件に該当することが多くあります。
まとめ
飲食店の繁忙期は歓送迎会・夏のボーナス期・忘年会・新年会と年に4回訪れます。お店は年間を通じて営業を続けているため、この4つを1つだけ経験して終わる店舗はまれで、多くの場合は毎年すべてを経験します。それぞれの直前になって機器を手配しようとすると、繁忙期の予約集中と重なって欠品や納期遅れが生じることがあります。忘年会プランの予約受付が始まる10月をひとつの節目として、年間を通じた機器の点検・補充を計画しておくと安心です。
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