キャッシュレス専門店でもキャッシュドロアは必要か【2026年版】

開業準備を進める中で「キャッシュレス決済が主流になっているなら、キャッシュドロアは不要では?」と考える方は少なくありません。結論から言えば、2026年時点でも現金を1円でも扱う店舗にはキャッシュドロアが必要です。ただし業種・POSサービス・接続方式によって選ぶべき機器は異なります。

状況別の結論

現金+キャッシュレス併用の飲食店・小売(スマレジ・Airレジ)→ レシートプリンターと連動するキャッシュドロアが必須。mPOP(プリンター内蔵型)かプリンター+ドロア分離型を選ぶ

Square・STORESレジでキャッシュレス専門を目指す開業者 → 現金を一切受け取らないと確定しているなら不要。ただし現実には開業後に現金対応を求められるケースが多く、後付けより開業時に検討するほうが手間が少ない

2026年11月1日の免税リファンド方式施行後に外国人観光客対応が必要な店舗 → パスポートリーダー対応バーコードリーダーと合わせてキャッシュドロアの構成を見直す


キャッシュドロア DMA-48ED3 キャッシュレス併用店舗向け
キャッシュドロア(中) DMA-48ED3(STORE STOREで仕様を確認する)

キャッシュレス比率が上がっても現金ゼロにできない理由

2026年現在、国内のキャッシュレス決済比率は上昇を続けていますが、現金を一切受け取らない「完全キャッシュレス」を実現できている小売・飲食店はまだ限られています。高齢のお客様への対応、システム障害時の代替手段、特定客層(現金払いを好む層)への配慮など、開業後に現金対応を迫られる場面は依然として発生します。

当店へのサポート問い合わせでは、開業当初はキャッシュレス専用で始めたものの、途中で現金対応を追加するにあたって機器構成を一から見直すことになったというご相談が寄せられます。開業時にキャッシュドロアを用意しておく方が、結果的に再投資を避けられます。

なお、現金を扱う以上はキャッシュドロアをレジ台の上に置いておくだけでは不十分です。POSレジと連動してレシート印刷のタイミングで自動開閉する構成にすることで、現金管理のミスを大幅に減らせます。

スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジのキャッシュドロア接続構成
スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジのキャッシュドロア接続構成

スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジ別、キャッシュドロアとの接続可否

キャッシュドロア単体はPOSアプリと直接は接続しません。レシートプリンターのドロアキック端子(RJ11)経由でプリンターと接続し、レシート印刷と同時にドロアが開く仕組みです。そのため「どのドロアが使えるか」ではなく「どのプリンターが使えるか」を確認することが先決です。

プリンター機種 スマレジ Airレジ Square STORESレジ
mPOP(Bluetooth) △スタンドのみ
mPOP(USB) △有線モデルのみ
TM-m30(Bluetooth) △スタンド・リーダー(iOS)のみ
TM-m30(LAN/USB) △機種・接続方式ごとに要確認

※ 上記の対応状況は当店が各社公式情報をもとに確認したものです。製品のファームウェアアップデートやPOSサービスの仕様変更により対応状況が変わる場合があります。ご購入前に各サービスの公式ヘルプページでの最新情報をご確認ください。
スマレジ: help.smaregi.jp / Airレジ: faq.airregi.jp / Square: squareup.com/jp/ja/compatibility / STORESレジ: regi-faq.stores.jp

STORESレジでキャッシュドロアの自動開閉を使いたい場合は、接続方式とプリンター機種の組み合わせを事前に確認する必要があります。mPOPはBluetooth接続モデル・有線接続モデルともに対応していますが、同一シリーズ内でも型番によって対応する接続方式が異なります。Squareのターミナルやハンディ端末を使っている場合、Bluetooth接続のmPOPやTM-m30ではドロアが開かないため、LAN接続またはUSB接続への切り替えが必要です。詳細はSTORESレジ公式ヘルプページでご確認ください。

2026年キャッシュレス時代の開業で押さえたい機器構成パターン


キャッシュドロア(大) DLA-58ED3
キャッシュドロア(大) DLA-58ED3(STORE STOREで仕様を確認する)

開業時の機器構成は、取り扱う現金量と設置スペースで大きく変わります。以下の3パターンが当店で選ばれることの多い構成です。

  • コンパクト重視(カフェ・スイーツ店など):mPOP CBI(Bluetooth/有線接続)はレシートプリンターとキャッシュドロアが一体化したモデル。設置面積が小さく、カウンターが狭い店舗に向いています。スマレジ・Airレジ・STORESレジのいずれでもBluetooth接続で使えます。
  • 分離型スタンダード(飲食店・雑貨店など):TM-m30 POSレジ・キャッシュドロアセットはEPSON TM-m30とキャッシュドロアをセットで揃えられます。スマレジ・Airレジ・Squareいずれとも対応しており、接続方式の選択肢が広い構成です。
  • 大型ドロア(小売・酒販・精肉店など):現金の取り扱いが多い業種ではキャッシュドロア(大) DLA-58ED3のような4札6硬貨対応の大容量モデルが適しています。
キャッシュドロア構成パターン比較 開業向け
キャッシュドロア構成パターン比較 開業向け

2026年11月1日の免税リファンド方式施行前後に確認すべき機器

外国人観光客向けの免税販売を行う店舗は、2026年11月1日の免税制度変更(リファンド方式への移行)にともなう機器確認が必要です。

施行前に準備を進めている方へ:リファンド方式ではパスポートのバーコードをスキャンして承認申請を行う手順が加わります。現在のレジ構成にパスポート読み取り対応のバーコードリーダーが含まれていない場合は、SocketScan S740(パスポート読み取り可)の追加を検討してください。キャッシュドロアへの影響は直接ありませんが、税込レシートを発行できるプリンターの確認と合わせて機器構成全体を見直す機会にすることをお勧めします。

施行後に対応を確認している方へ:すでに制度が変わっているため、使用中のPOSサービスがリファンド方式の申請フローに対応しているかを各サービスの公式ヘルプページで確認してください。キャッシュドロアそのものの仕様変更は不要ですが、プリンターの対応状況は要確認です。

開業前に揃えておきたい機器構成の確認ポイント

キャッシュレス化が進む2026年においても、キャッシュドロアの選定で確認すべき点は変わりません。以下の3点を開業前にチェックしてください。

  • ①使用するPOSサービスとプリンターの接続方式を先に決める:SquareターミナルならLAN/USB接続が必要、STORESレジなら接続方式はプリンター機種ごとに要確認など、POSの仕様がプリンター選定を決定します。プリンターが決まればキャッシュドロアの接続(RJ11)は自動的に確定します。
  • ②ドロアのサイズは現金取扱量で選ぶ:カフェや小規模店舗ならDMA-48ED3(中サイズ・4札8硬貨)、現金取引が多い小売ならDLA-58ED3(大サイズ)が目安です。
  • ③免税対応が必要な店舗はバーコードリーダーも同時に検討する:パスポートスキャンが必要になる場合は、レジ構成にSocketScan S740を加えておくと開業後の追加対応が不要になります。

STORE STOREはスマレジの直営ECサイトであり、スマレジ公式が掲載する対応機器を販売しています。mPOPおよびSocketScanシリーズは1年間の先出しセンドバック保証を原則としており、開業初年度の万が一の故障にも対応できる体制を整えています。


よくある質問

キャッシュレス専門で開業する場合、キャッシュドロアは本当に不要ですか?

現金を一切受け取らないと確定している場合は不要です。ただし開業後にお客様から現金払いを求められる場面は実際に発生することが多く、後から追加するよりも開業時に検討しておく方が機器構成の変更コストを抑えられます。

STORESレジでキャッシュドロアを自動開閉させるには何が必要ですか?

STORESレジでのドロア自動開閉は、プリンターの機種と接続方式の組み合わせによって異なります。mPOPはBluetooth・有線接続モデルともに対応していますが、型番によって対応する接続方式が異なります。iPad版アプリを使用していることも条件になります。詳細はSTORESレジ公式ヘルプページでご確認ください。

SquareターミナルでmPOPのキャッシュドロアは使えますか?

Bluetooth接続のmPOPはSquareスタンドとiOSリーダーのみ対応しており、Squareターミナルとハンディでは非対応です。SquareターミナルでmPOPを使う場合はUSB接続に切り替えると対応します。

2026年11月1日の免税リファンド方式への変更で、キャッシュドロア自体を交換する必要はありますか?

キャッシュドロアそのものの交換は不要です。ただしパスポートスキャン対応のバーコードリーダーの追加と、税込レシートを発行できるプリンターの確認が必要になります。

mPOPをスマレジからAirレジに乗り換えて使う場合、再設定は必要ですか?

mPOP自体の接続設定をAirレジ側のBluetooth接続として再登録する作業が必要です。ただしmPOP本体はスマレジ・Airレジ両方に対応しているため、機器の買い替えは不要です。

キャッシュレスが進む2026年でも、現金を1円でも扱う店舗にはキャッシュドロアが必要です。

使用するPOSサービスと接続方式を確認してから、プリンターとドロアの構成を決めてください。STORE STOREではスマレジ公式が掲載する対応機器を取り扱っており、機器構成の確認にご活用いただけます。

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