結論:レジの機種はまだ決めなくて大丈夫です。ただし内装設計の打ち合わせ段階で、電源・LAN配線・什器スペースだけは先に決めておいてください。
・レジカウンター周りの電源口数(本体・プリンター・ドロア分)を設計図に入れてもらう
・LAN接続を想定するなら配線ルートを内装工事前に決めておく
・キャッシュドロアを置くスペース(引き出し分の奥行き)を什器図面に確保する
機種選定そのものはレジ・機器はいつ決める?開業準備でPOSレジを選ぶタイミングと決め方で解説しています。
物件契約が済み、店舗デザイン会社との打ち合わせが始まった開業準備中の方へ。
このフェーズでレジの機種名まで決める必要はまだありません。ですが、内装工事が始まってから「電源が足りない」「レジカウンターの奥行きが浅すぎてドロアが引き出せない」と気づくと、追加工事や設計変更でコストと時間がかかります。この記事では、機種を決める前に内装設計の場で先に確定させておきたい「物理的な要件」だけをまとめました。
目次
なぜこの段階では機種を決めなくていいのか
ポイント:機種選定はレジ・什器・仕入先を確定するフェーズ(開業1〜2ヶ月前)でまとめて行った方が手戻りが少ないからです。
POSサービスや機種は、キャンペーン・在庫状況・対応機能が数ヶ月単位で変わることがあります。物件契約直後のこの時期に急いで決めても、実際に発注する頃には条件が変わっている可能性があります。
一方で、内装設計だけは後から変更しにくい部分です。電源の位置やLAN配線は壁の中に埋め込んでしまうため、工事が終わってからの追加は壁を壊す・配線を這わせる、といった余計な工事になりがちです。だからこそ「機種は後回し、物理的な要件だけ先に確定」という順番が合理的です。
内装設計時に決めておきたい「レジまわりの物理要件」
ポイント:電源・LAN配線・什器スペースの3点は、機種を決める前でも先に図面に入れておけます。
①電源:レジ本体・レシートプリンター・キャッシュドロアなど、レジまわりだけで複数のコンセントが必要になります。カウンター内に電源タップを設置してもらうか、あらかじめ複数口のコンセントを設計に入れてもらいましょう。
②LAN配線:有線LAN接続を候補に入れているなら、レジカウンターまでのLANケーブルの配線ルートを内装工事前に決めておく必要があります。Bluetooth・Wi-Fiのみで運用する場合はこの限りではありません。
③什器スペース:キャッシュドロアは引き出し式のため、手前に引き出すための奥行きが必要です。カウンターの奥行きが浅いと、ドロアが完全に開かない・隣の什器にぶつかる、といったことが起こります。
④来客側との位置関係:お客様がレシートを受け取る・カードを差し込む動線も考えて、レジの向き・高さを決めておくと、後からの使いにくさに気づきにくくなります。
店舗デザイン会社との打ち合わせで伝えること
ポイント:「レジカウンターには電源○口・LAN配線の可能性・ドロア分の奥行きが必要」という3点だけ、この段階で明確に伝えておきます。
店舗デザイン会社は内装のプロですが、レジ機器そのものの知識までは持っていないことも珍しくありません。「レジは何を使うか」ではなく「電源が最低何口、配線ルートの可能性、什器の奥行き」という物理的な条件だけを先に伝えておけば、機種が後から決まっても設計をやり直さずに済みます。
工程表・工事保証内容の確認と合わせて、この電源・配線の項目も打ち合わせのチェックリストに加えておくと、確認漏れを防げます。
厨房機器選定・レイアウトと合わせて考えるレジ動線
ポイント:厨房レイアウトの検討と同時に、レジから厨房までの受け渡し動線も一度イメージしておきます。
厨房機器の選定・レイアウト検討はこの時期に進む項目ですが、レジカウンターの位置は厨房との距離・スタッフの動線にも影響します。オーダーからレジ入力、会計、商品受け渡しまでの流れを一度歩いてイメージしてみると、カウンターの向きや設置場所の妥当性を確認しやすくなります。すでに間取り図の段階でレジの位置を決めかねている場合は、レジカウンターの配置で後悔しないための業種別パターン集で飲食店・小売店・サロン別の配置例を先に確認しておくと、この段階の検討がスムーズになります。
機種・POSサービスを決めるタイミング
ポイント:レジ本体・POSサービスの具体的な機種選定は、什器・仕入先を確定していく開業1〜2ヶ月前のフェーズでまとめて行います。
物理的な要件さえ内装設計で押さえておけば、機種選びは後回しにしても手戻りは発生しません。実際にPOSサービス・機種を比較して決める段階になったら、レジ・機器はいつ決める?開業準備でPOSレジを選ぶタイミングと決め方で選び方の考え方と業種別の実例を解説していますので、そちらをご覧ください。
よくある質問
Q. レジカウンターの電源は何口あれば足りますか?
A. 必要な口数は機種構成によって変わるため一概には言えませんが、レジ本体・プリンター・ドロアなど複数の機器が同じ場所に集まることを想定し、余裕を持った口数を設計に入れてもらうことをおすすめします。
Q. Bluetooth接続にすればLAN配線は考えなくていいですか?
A. Bluetooth・Wi-Fiのみで運用するなら壁内のLAN配線は不要になる場合が多いです。ただし電源は引き続き必要なので、電源口の確保は変わらず検討してください。
Q. キャッシュドロアを使わない予定でも奥行きは気にした方がいいですか?
A. 現時点でドロアを使わない予定でも、後から現金対応が必要になるケースはあります。カウンターの奥行きに多少余裕を持たせておくと、後からの変更がしやすくなります。
Q. 機種を早めに決めてしまってはいけませんか?
A. 決めてはいけないわけではありません。ただ、POSサービスのキャンペーンや在庫状況は変わることがあるため、実際に発注に近いタイミングで比較・決定した方が条件面で有利になりやすいです。
まとめ
この時期にレジの機種まで決める必要はありません。ですが、電源・LAN配線・什器スペースという内装設計でしか直せない部分だけは、店舗デザイン会社との打ち合わせで先に確定させておきましょう。
機種・POSサービスの具体的な選び方は、什器・仕入先を確定していく次のフェーズで詳しく解説しています。
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