こんな方に向けた記事です
初めてアルバイト・新人スタッフを雇うことになったが、レジ操作を何からどこまで教えればいいか分からない
新人が値引きボタンを誤って押してしまった、過去の伝票を誤って削除してしまった、という経験がある
自分が使っているPOSで「新人の操作だけを制限する」設定ができるのか知りたい
結論
新人のレジ操作ミスは、教え方より先に「POS側の権限設定」で物理的に防げるケースがあります。
確認する順番はこの3ステップです
※本記事は、スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジの4社について、2026年10月時点の各社公式ヘルプで確認した内容をもとにしています。プラン・仕様は変更される場合があるため、最新情報は各社公式ヘルプもあわせてご確認ください。
目次
- 1.新人のレジ操作で起きやすいトラブル
- 2.POS4社「権限設定」比較
- 3.各社の設定方法(要点)
- 4.権限設定だけで防ぎきれない場合の対策
- 5.初日マニュアルに入れるべきチェックリスト
- 6.よくある質問
新人のレジ操作で起きやすいトラブル
新人・アルバイトのレジ操作で実際に起きがちなトラブルには、いくつかパターンがあります。値引きボタンを誤って押してしまい、気づかないまま会計を進めてしまう。操作に慣れておらず、返品処理のつもりが二重に返金してしまう。過去の伝票を誤って削除してしまい、売上データに穴が開く。いずれも「教え方が足りない」というより、そもそもその操作ができる状態のまま新人を現場に立たせていることが原因になっているケースが少なくありません。
口頭での注意や貼り紙だけに頼る教育は、繁忙時間帯には機能しにくいという弱点があります。一方で、POS側に「新人には値引き・返品・伝票削除の操作をさせない」設定ができれば、教える内容そのものを減らせます。ここから先は、主要POS4社について、この手の制限がどこまでできるのかを公式ヘルプで確認した内容です。
POS4社「権限設定」比較
スマレジ・Square・Airレジ・STORESレジの4社について、「管理画面(バックオフィス)へのアクセス制限」と「レジ会計操作そのものの制限」を分けて確認しました。この2つは別物で、管理画面を制限できても、レジ会計画面の値引き・返品操作までは制限できないサービスもあります。
出典:help.smaregi.jp「スタッフの権限を設定する(役割・役職)」/squareup.com/help 記事5822・6430・8357/faq.airregi.jp「パスコードの設定方法」/regi-faq.stores.jp「担当者ごとに権限の設定をすることはできますか」「従業員の役割ごとの権限について」(いずれも2026年10月時点)。スマレジの「管理画面のアクセス制限」「レジ会計操作の制限」はいずれもプレミアムプラン以上での機能であり、スタンダードプラン(無料)では利用できません。
表のとおり、Airレジは管理画面の役割分けこそありませんが、レジ会計操作そのものをパスコードでロックできる点が特徴です。逆にSTORESレジは、管理画面側の役割(事業者オーナー/店舗オーナー/店舗スタッフ)はあっても、レジアプリでの会計操作自体は誰が使っても同じという仕様です。
各社の設定方法(要点)
スマレジ
管理画面の「スタッフ>役割・役職登録」で役割を作成し、機能ごとに「使用不可/閲覧/編集/すべて」を設定します。作成した役割を「スタッフ>スタッフ登録(または一覧)」から該当スタッフに割り当てます。この機能はプレミアムプラン以上の契約が必要で、スタンダードプラン(無料)では機能ごとの詳細な権限設定は利用できません。
Square
Square データの「スタッフ>スタッフ>アクセス権限」から権限設定を作成し、標準/高度/フルのレベルを選ぶか、カスタムで機能ごとに設定します。Square シフトフリー・Square レストランPOSレジフリーなどの無料プランでもカスタム権限設定を1つ作成でき、スタッフには専用のパスコードを発行して運用します(複数のカスタム権限設定を作成するには有料プランが必要です)。
Airレジ
Airレジアプリ(またはバックオフィス)の「設定>レジ設定[機能制限]」から「機能制限の利用」をオンにし、半角数字4桁のパスコードを設定します。制限したい機能(会計修正・伝票削除・返品など)を個別にオンにして保存すると、該当操作に鍵アイコンが表示され、パスコードを知らないスタッフは操作できなくなります。この制限はAirレジアプリ側にのみ反映され、バックオフィス(Web管理画面)には適用されません。
STORESレジ
「従業員」機能で従業員を追加する際に「店舗オーナー」または「店舗スタッフ」の役割を選べますが、これはダッシュボード(管理画面)側の権限区分です。レジアプリでの値引き・返品といった会計操作そのものは、役割にかかわらず同じ操作が可能です。
権限設定だけで防ぎきれない場合の対策
STORESレジのように、レジ会計操作そのものを制限できないサービスを使っている場合は、設定だけに頼らず運用でカバーする必要があります。具体的には、値引き・返品が発生したら必ず店長・オーナーに声をかけるルールを明文化する、レジ締め前伝票の一覧を毎日オーナー自身が目視確認する、といった運用でのダブルチェックが現実的な対策になります。
また、権限設定が使えるPOSであっても、設定だけで誤操作がゼロになるわけではありません。バーコードリーダーでの商品スキャンを基本の会計動線にしておくと、手入力による金額間違いそのものを減らせます。よく使う商品をレジ画面の決まった位置に固定配置しておくことも、新人が迷うポイントを減らすうえで有効です。
初日マニュアルに入れるべきチェックリスト
よくある質問
Q. パート・アルバイト全員に個別のパスコードを持たせるべきですか。
A. 必須ではありません。Squareのように「スタッフ共有のパスコード」と「個人専用パスコード」を使い分けられるサービスもあるため、まずは新人用と管理者用の2段階だけ分けるところから始めても機能します。
Q. Airレジでパスコードを設定したのに、レジで反映されていません。
A. バックオフィスや別端末で設定した場合、その端末のAirレジアプリで「設定更新」を行わないと反映されないことがあります。ホーム画面から設定情報の更新を行ってください。
Q. STORESレジで値引き操作だけを新人に使わせない方法はありますか。
A. 現時点でレジアプリ側の個別制限機能はありません。値引きが発生したら都度オーナーに声をかけるルールにする、値引き済み伝票を毎日確認する、といった運用面での対策が必要です。
Q. スマレジのスタンダードプラン(無料)でも権限は分けられますか。
A. 「役割・役職」による機能別の詳細な権限設定はプレミアムプラン以上が対象です。スタンダードプランのまま新人の操作を細かく制限したい場合は、プラン変更の検討が必要になります。
Q. 権限設定を厳しくしすぎると、新人の仕事がやりにくくなりませんか。
A. 会計そのものに必要な操作(商品スキャン・現金受け渡し等)まで制限する必要はありません。金額を動かす一部の操作だけに絞って制限するのが現実的です。
まとめ
新人スタッフのレジ操作教育は、口頭での注意だけに頼ると限界があります。スマレジ・Square・Airレジは、値引き・返品・伝票削除といった操作をPOS側であらかじめ制限できるため、新人に教える内容そのものを減らせます。一方でSTORESレジのように会計操作の個別制限ができないサービスもあるため、自社のPOSがどちらに当てはまるかをまず確認することが出発点になります。
権限設定で防げる部分と、運用ルールでカバーすべき部分を切り分けて初日マニュアルに落とし込むことで、新人教育にかける時間と、操作ミスのリスクの両方を減らせます。
この記事と一緒に読まれています
台数自由にご指定OK!最短1営業日で見積もり


