この記事の要点
- キャッシュドロア=レジの釣銭・紙幣を収める引き出し。「ドロア」「ドロアー」「ドロワー」はすべて同じものを指します。
- 開閉は基本的にレシートプリンター経由の信号で行われ、接続端子は「6ピンモジュラー(DKD規格)」が正しい呼び方です。
- レジ周りをコンパクトにしたいならプリンター一体型(mPOP)、既存のプリンターに追加したいなら分離型(DMA-48ED3等)を選ぶのが基本の考え方です(下記カード参照)。
目次
- 1.キャッシュドロアとは何か
- 2.開閉の仕組み
- 3.一体型と分離型の違い
- 4.接続方式(6ピンモジュラー・DKD規格)
- 5.選び方のポイント
- 6.よくある質問
キャッシュドロアとは何か
ポイント:釣銭を収める引き出しのことで、呼び方が違うだけで中身は同じもの
キャッシュドロアとは、レジで会計するときに開く、紙幣や硬貨を収納する引き出しのことです。
検索や店舗運営の現場では「ドロア」「ドロアー」「ドロワー」といった表記もよく使われますが、いずれも英語の「drawer(引き出し)」に由来する同じ機器を指しています。カタカナ表記のゆれがあるだけで、機能や選び方に違いはありません。
レジそのものに引き出しが内蔵されている場合もありますが、POSレジ(タブレット等で動くレジシステム)の場合は、別売りのキャッシュドロアを周辺機器として組み合わせるケースが一般的です。
開閉の仕組み
ポイント:ドロアはレジ本体ではなくレシートプリンターとつながっている
キャッシュドロアの開閉は、レシートプリンターを経由した電気信号によって行われます。タブレットやレジ本体に直接つながっているわけではなく、レシートプリンターがレジアプリから会計完了の信号を受け取り、その信号をもとにプリンターがドロアへ開放の指示を送る仕組みです。
そのため、ドロアだけを単体で動かすことはできず、対応するプリンターとセットで初めて自動開閉が機能します。プリンターとドロアの組み合わせを検討する際は、両方の対応関係を確認しておく必要があります。
一体型と分離型の違い
ポイント:省スペース重視なら一体型、既存プリンターに追加するなら分離型
キャッシュドロアには、レシートプリンターと一体になった「一体型」と、プリンターとは別に単体で設置する「分離型」の2種類があります。
| タイプ | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 一体型(例:mPOP) | プリンターとドロアが1つの筐体にまとまっている | レジ周りのスペースを抑えたい店舗 |
| 分離型(例:DMA-48ED3・CD-A3336) | プリンターとドロアをそれぞれ設置場所に合わせて配置できる | 既に対応プリンターがあり、ドロアだけ追加したい店舗 |
主要POSレジ別・キャッシュドロア対応早見表
| POSレジ | 自動開閉の対応条件 | 注意点 |
|---|---|---|
| スマレジ | DKD(6ピンモジュラー)対応のレシートプリンターと組み合わせれば自動開閉に対応 | 対応プリンターの一覧はスマレジのヘルプページで確認できます |
| Airレジ | Airレジの公式対応プリンター一覧に掲載されている機種経由でのみ自動開閉に対応 | 一覧に掲載のない機種(TM-m30シリーズ等)は対象外です |
| Square | 対応表に掲載されたプリンターとの接続経由で自動開閉に対応 | 接続方式(LAN・USB・Bluetooth)によって対応が分かれるため機種ごとの確認が必要です |
| STORESレジ | プリンターとのBluetooth接続時のみ自動開閉に対応 | LAN・USB接続では自動開閉は非対応です |
※キャッシュドロア単体にPOSごとの対応可否があるわけではなく、組み合わせるレシートプリンターの対応状況によって決まります。
接続方式(6ピンモジュラー・DKD規格)
ポイント:「RJ11」ではなく「6ピンモジュラー(DKD規格)」が正しい呼び方
キャッシュドロアの接続端子の正式名称は「6ピンモジュラー(DKD規格)」です。電話線と見た目が似ていることから「RJ11」と呼ばれることがありますが、これは正確ではありません。コネクタの形状(見た目)は電話線用のRJ11/RJ12と似ていても、内部の配線や信号ピンの定義(各ピンに割り当てられた電気信号の意味)が異なるため、電話用のケーブルをそのまま流用することはできません。ドロアキック用の端子は「6ピンモジュラー(DKD規格)」という、電話線とは別の規格です。プリンター側にドロアキック端子(この規格に対応した接続口)が備わっているかを確認してから組み合わせを決めるのが確実です。
選び方のポイント
ポイント:既存の機器構成から逆算するのが失敗しない近道
既にレシートプリンターを使っていて、ドロアだけを後から追加したい場合は、そのプリンターにドロアキック端子(6ピンモジュラー・DKD規格の接続口)が付いているかを先に確認してください。端子がなければ、ドロアを追加しても自動開閉は動作しません。
分離型のCD-A3336はTM-m30シリーズとカラーを揃えて設置できるモデルです。業種別の組み合わせ例や、キャッシュレス決済との併用を踏まえた選び方は、以下の記事にまとめています。
結論:迷ったらこれを選べば失敗しません
レジ周りを最小限のスペースに収めたい方は、プリンターとドロアが1台にまとまったmPOP CBIが1台から購入できます。すでにレシートプリンターをお使いで、ドロアだけを追加したい方はDMA-48ED3が定番の組み合わせです。
複数台・複数店舗でのまとめ導入は、大口注文専用窓口にてまとめ導入のご相談 →からご相談いただけます。
よくある質問
Q. ドロアとキャッシュドロアは違うものですか?
A. 同じものです。「ドロア」「ドロアー」「ドロワー」「キャッシュドロア」はすべて同じ機器を指す呼び方の違いで、機能に差はありません。
Q. キャッシュドロアの接続端子は「RJ11」で合っていますか?
A. 正確には「6ピンモジュラー(DKD規格)」です。見た目が電話線に似ているためRJ11と呼ばれることがありますが、規格としては別物です。
Q. キャッシュドロア単体でも自動開閉できますか?
A. できません。「開閉の仕組み」でご説明した通り、開閉の信号はレシートプリンター経由で送られるため、対応するプリンターと組み合わせて初めて機能します。
Q. 新紙幣に対応していますか?
A. 現時点でメーカー・販売ページに新紙幣対応を明記した記載はありません。新紙幣対応をうたう製品をお探しの場合は、購入前に販売ページの記載を直接ご確認ください。
Q. 停電時やプリンター故障時にドロアを手動で開けることはできますか?
A. 可能です。多くの自動開閉キャッシュドロアには専用のキーが付属しており、キーを使って手動で開閉できます。キーを使わずに開ける方法は機種によって異なり、底面のレバーを操作するタイプ(CD-A3336など)や、内部のスイッチをマイナスドライバー等で押すタイプ(DMA-48ED3・DLA-58ED3など)があります。詳しい操作方法はメーカーのサポートページでご確認ください。
まとめ
キャッシュドロアは、レシートプリンターと連動して開閉する釣銭引き出しです。「ドロア」「ドロアー」といった呼び方の違いに惑わされず、一体型か分離型か、そして接続端子(6ピンモジュラー・DKD規格)が合っているかを確認すれば、選び方で迷うことは少なくなります。
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