【対応POSで機種が変わる】調剤薬局のPOSレジ周辺機器の選び方

▶︎この記事を書いた人

STORESTORE編集部
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スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジなどに使用するタブレットPOS周辺機器のことならお任せください。

結論:こんな時は、これを選ぶ

・複数レジ・据え置きでしっかり運用したい → Bluetooth/LAN/USB対応のレシートプリンターを導入

「mC-Print3」の商品ページを見る →

・レセコンが発行する会計バーコードを読み取りたい → 使えるスキャナーはお使いのPOSサービスによって異なります(後述の「レセコンの会計バーコードをそのままレジで読み取る」で解説)

・カウンターが狭く配線もすっきりさせたい → プリンター一体型モデルで省スペース化

「mPOP CBI」の商品ページを見る →

複数店舗を運営している場合、5台以上かつ税抜10万円以上なら大口注文の対象です。

調剤薬局のレジ、他業種と何が違うのか

ポイント:保険調剤の会計とOTC医薬品の物販会計が、同じ窓口で発生します。

調剤薬局の会計窓口では、保険調剤(レセプト請求が絡む会計)とOTC医薬品・衛生用品などの物販会計が、同じレジで混在して発生します。保険調剤そのものの計算・請求はレセコン(レセプトコンピュータ)という専用システムが担っており、スマレジのような一般的なタブレットPOSレジとは役割が別物です。

つまりPOSレジ側に求められるのは「レセコンの代わりに計算をする」ことではなく、レセコンが確定させた金額をそのまま受け取り、現金・キャッシュレスの会計処理を担うことです。「レセコンと連携できるPOSレジ」を探そうとすると、この前提を取り違えて機器選びの方向がずれるので注意してください。

レセコンの会計バーコードをそのままレジで読み取る

ポイント:金額入りバーコードを読み取れば、手入力を1回減らせます。

多くのレセコンは、会計確定時に金額情報を埋め込んだバーコードを発行できます。このバーコードをPOSレジ側のバーコードスキャナーで読み取れば、スタッフが金額を見ながら手打ちし直す工程を省けます。

スマレジには、商品ごとの登録価格ではなくバーコードに埋め込まれた価格情報をそのまま読み取る「NON-PLU」という機能があります(公式ヘルプでは、配送料や量り売りのように会計ごとに金額が変わる商品向けの機能として案内されています)。レセコンの金額バーコードのように、都度金額が変わる性質のバーコードもこの仕組みで扱えます。Airレジにも同様の機能があり、公式サイトではレセコンが発行するNON-PLUバーコードを読み取ってスムーズに会計できると案内されています。

バーコードには、コンビニなどでよく見る「JANコード」以外にも、業務用途で使われるいくつかの書式(規格)があります。レセコンが発行する金額バーコードも、JANコードとは異なる書式が使われているケースがあり、スキャナー側がその書式に対応していないと、そもそも読み取ってもらえません。

スター精密製のバーコードスキャナー「BCR-POP1」は、2026年6月30日をもってメーカーが販売を終了しており、在庫限りの販売となっています。後継として、同社の「BSH-20U(USB接続)」「BSH-20B(Bluetooth接続)」シリーズが案内されています(スター精密公式サイトより)。

機器ごとの対応POSは、下の一覧表にまとめました(記事全体で繰り返し出てくる内容はここに集約しています)。

機器 スマレジ Airレジ Square STORESレジ
レシートプリンター
mC-Print3

BT・USB

Ethernet・USBのみ

BT・USB
バーコードスキャナー
BCR-POP1(在庫限り)/BSH-20U(後継)

BCR-POP1+mPOPのみ

公式情報なし

BSH-20Uのみ
キャッシュドロア
mJ-Drawer

BT・USB

Ethernet・USBのみ

自動開閉はBT必須
カスタマーディスプレイ
SCD222U

未確認

未確認
一体型
mPOP CBI

BT・USB

BTはスタンド/レジスター/リーダーiOSのみ

◯=各社公式に接続方法の記載あり △=条件付きで対応 ✕=当店で公式の記載を確認できず(2026年8月時点の各社公式情報に基づく。ご購入前に最新情報をご確認ください)

Airレジで、BCR-POP1の在庫終了後もバーコードでの会計連携を続けたい場合は、Airレジが直接接続を公式サポートしているSocket Mobile社のバーコードリーダー(S700・S720・CHS)が選択肢になります。ただしUPC-Aコードや一部の書式は事前に機器側の設定が必要で、Airレジ側でもNON-PLU利用の設定・商品コードの設定を別途行う必要があります(S700・CHSは1次元専用、S720は2次元読み取りに対応したハードウェアですが、Airレジでは1次元での運用のみとなります)。

※調剤レセコンとの連携そのものは、レセコン側がNSIPS®(エヌシップス)という規格に対応しているかどうかで決まりますスマレジ公式サイトより)。導入前に、お使いのレセコンがNSIPS対応かどうかをレセコンベンダーへご確認ください。

「うちのレセコンでも本当に読み取れるのかな?」▶︎次は現金まわりの機器を見ていきます。

現金対応:キャッシュドロアの選び方

ポイント:現金でのお支払いにも対応できる必要があるため、キャッシュドロアは基本装備です。

窓口負担分の会計は、保険調剤・OTCどちらの会計でも現金でのお支払いに対応できる必要があります。キャッシュドロアは、レシートプリンターのドロアキック端子に接続しておけば、会計確定時に自動で開閉します。別途配線工事などは不要です。

据え置き型プリンター(mC-Print3等)と組み合わせる場合は別体のキャッシュドロア「mJ-Drawer」を、一体型モデル(mPOP CBI等)を選ぶ場合はドロアが本体に内蔵されているため、別途用意する必要はありません。mC-Print3はスター精密製のため、EPSON製ドロア(DMA-48ED3等)とは電気信号が異なり組み合わせられません。同じくスター精密製のmJ-Drawerを選んでください。

窓口では、保険適用分とOTC医薬品分で金額が分かれて見えることがあります。カスタマーディスプレイ「SCD222U」をmC-Print3・mPOPに接続しておくと、会計金額を患者さま側の画面にも表示でき、口頭確認の手間を減らせます。スマレジ・Airレジはいずれも公式に接続方法を案内していますが、Square・STORESレジについては当店で公式ガイドを確認できていません。

据え置き型と一体型、どちらを選ぶか

ポイント:カウンターの広さと、レジ台数で選び方が変わります。

プリンター・ドロア・スキャナーがそれぞれ別の機器として独立している据え置き型と、プリンターとドロアが1台にまとまっている一体型があります。カウンターの広さと将来的な拡張のしやすさで選び方が変わります。

据え置き型(mC-Print3+キャッシュドロア)

プリンター・ドロア・スキャナーを別々の機器として設置します。複数台のレジを並べる薬局や、故障時に1台だけ交換したい薬局に向いています。接続方式もBluetooth・LAN・USBから選べます。

一体型(mPOP CBI)

プリンターとドロアが1つの筐体にまとまっています。カウンターが狭い薬局や、配線をできるだけ見せたくない受付での設置に向いています。バーコードスキャナーを追加する場合は、お使いのPOSサービスに応じた機種を選んでください(次の見出しで解説)。

スマレジをお使いなら、プリンター・ドロア・カスタマーディスプレイが1つの型番でまとまった「mCシリーズ POSレジフルセット」という選択肢もあります(スマレジ対応、iPadは別途必要)。3点を個別に選ぶ手間を省きたい場合はこちらが近道です。Airレジ・Square・STORESレジでの利用については、このセット商品のページに対応の記載がないため、個別に機種を選ぶ方法をおすすめします。

「うちの薬局はどっちが向いてるんだろう?」▶︎導入前に確認しておきたい点を整理します。

導入前に確認しておきたいこと

ポイント:レセコンとの連携可否、対応POS、領収書の記載事項の3点です。

1.レセコンがNSIPS対応かどうか

対応していない場合、金額バーコードの発行自体ができない可能性があるため、レセコンベンダーへ事前確認をおすすめします。

2.使っているPOSサービスへの対応

機器ごとの対応状況は前の見出しの一覧表にまとめています。プリンター・ドロアはほぼ全POSで対応していますが、バーコードスキャナーとカスタマーディスプレイはPOSによって対応が分かれるので、表で確認してから購入してください。

3.領収書・レシートの記載事項

保険調剤の領収証には、通常のレシートとは別の記載ルールが関わる場合があります。これはPOSレジ側の設定というより、レセコン・会計システム側の仕様に依存する部分が大きいため、既に使っているレセコンベンダーに確認しておくと安心です。

複数店舗を運営している場合、5台以上かつ税抜10万円以上であれば大口注文の対象です。まとめて機種を揃えたい場合は、まとめて見積もりを依頼した方が手間も費用も抑えやすくなります。

「結局どれを組み合わせればいいんだろう?」▶︎最後に機種ごとの対応をまとめて比較します。

主な機種の商品ページ一覧

ポイント:対応POSは前の一覧表の通りです。ここでは各機種の役割・接続方式・購入リンクをまとめます。

機種 役割 接続方式 特記事項
mC-Print3 据え置き型レシートプリンター Bluetooth/LAN/USB バーコードスキャナー・キャッシュドロアの接続先になる
BCR-POP バーコードスキャナー USB(プリンター経由) 2026年6月30日にメーカー販売終了・在庫限り。mC-Print3・mC-Print2・mPOP専用(TM-m30系には接続不可)
BSH-20U(後継機) バーコードスキャナー USB(プリンター経由) BCR-POP1の後継
キャッシュドロア mJ-Drawer 現金収納・自動開閉 プリンターのドロアキック端子に接続 別体型。スター精密製プリンター(mC-Print3等)専用
SCD222U カスタマーディスプレイ USB(プリンター経由) 任意。会計金額を患者さま側にも表示
mPOP CBI プリンター・ドロア一体型 Bluetooth/USB 省スペース

※対応POSは前の一覧表を参照してください(2026年8月時点の各社公式情報に基づきます。購入前に各社の公式サイトでもご確認ください)。

よくある質問

Q. 保険調剤とOTC医薬品を同じレジで会計できますか?

POSレジは受け取った金額を現金・キャッシュレスで処理する機器なので、会計の種類によって使い分ける必要はありません。保険点数の計算やレセプト請求はレセコン側の役割で、POSレジはその結果を受け取って会計処理をする、という役割分担になります。

Q. レセコンとPOSレジを直接連携できますか?

レセコンがNSIPS®対応であれば、スマレジと連携可能です(スマレジ公式サイトより)。Airレジも、レセコンが発行するNON-PLUバーコードを読み取ることで会計と連携できると公式サイトで案内されています(Airレジ公式サイトより)。Square・STORESレジについては、同様の公式案内を当店で確認できていません。導入を検討する場合は、各POSサービスとレセコンベンダーの双方に直接お問い合わせください。

Q. BCR-POPは今も購入できますか?

スター精密は2026年6月30日をもってBCR-POP1の販売を終了しており、在庫限りの販売です。後継機種として「BSH-20U(USB)」「BSH-20B(Bluetooth)」が案内されています。スマレジ・STORESレジは後継機種の公式接続ガイドがありますが、Airレジ・Squareでは後継機種の公式ガイドを確認できていません。

Q. 複数店舗分をまとめて注文できますか?

5台以上かつ税抜10万円以上のご注文であれば大口注文の対象です。複数店舗分をまとめてご依頼いただくと、見積もり・納品の手間を1回にまとめられます。

まとめ

調剤薬局のレジ選びでまず押さえておきたいのは、「レセコンと連携できるPOSレジ」を探すことではなく、レセコンが確定させた金額をそのまま受け取り、現金・キャッシュレスの会計処理をこなせる周辺機器一式を揃えることです。

据え置きでしっかり組むならmC-Print3+キャッシュドロア、カウンターが狭ければmPOP CBIでまとめる。バーコードスキャナーはBCR-POPが在庫限りのため、お使いのPOSサービスに応じた機種(スマレジ・STORESレジはBSH-20U、Airレジは在庫のあるうちのBCR-POP+mPOPまたはSocket Mobile)を選んでください。

機器と合わせて、レシートロール紙(58×80×12)のような消耗品も切らさないよう、導入時にまとめて手配しておくと運用開始後にあわてずに済みます。

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